電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

スキルとキャリア

小心者の私

数か月前に誰にも何も言わずいきなり辞めた上司が、あるイケイケの外資系ベンチャーの執行役員になっていることを知りました。「裏切りだ」などと思っているわけでは決してなく、本意ではなかったのに権力争いに巻き込まれて辞めざるを得ない状況に追い込ま…

就職氷河期世代の前に垂れてきた蜘蛛の糸

兵庫県宝塚市から始まった就職氷河期世代の特別採用が広がりつつある中、雇用や労働を所管する厚生労働省でも実施されることになり、昨年末から先週までの応募状況が公表され、採用予定10人のところ、1934人の応募があったそうです。 倍率は約190倍です。宝…

望んでいた形

2月からボスが替わり、しかも新しいボスは某大手広告代理店D社出身の超絶仕事ができる人で、次から次へと制作案件を獲得してくるので、編集部隊はてんやわんやです。 オフィスにいる時間はそれほど長くありませんが、行き帰りの京急の中でも、自宅に帰っても…

パクり方にも礼儀

書名や内容、仕様などが酷似している書籍がたくさんあります。 例えば、朝バナナダイエットが注目されたらその書籍、夜トマトダイエットが注目されたらその書籍、糖質制限が注目されたらその書籍…と、書店の入り口には同じような書籍が積み上げられます。 最…

1年後のきょう

「1年前のきょう、すでに転職活動は始めていたし、書類が通過していたものの、これから一次面接という段階で、先がまったく見えていなかったな…」 たかが1年、されど1年、帰りの京急でつり革につかまりながら、1年前のことをふと思い出しました。まさか1年後…

ホワイト × ホワイト = ブラック?

働き方改革で困っています。 労働時間の管理システムが変わりました。これまでは手入力で、月の時間外労働時間が100時間を超えるようなときはさすがにアラートが飛びましたが、それ以外は特に何もありませんでした。 それが今月、IDカードと連動したオンライ…

ジョブ・ディスクリプション

「ジョブ・ディスクリプション」というものがあります。日系で働いている方はピンとこないかもしれませんが、海外で働いている方はもちろん、日本国内でも外資系で働いている方はよくご存知だと思います。 ジョブ・ディスクリプションとは会社での自身の業務…

場をわきまえる

何をもって「オトナ」と判断するかは人それぞれですが、「感情をあらわにしないこと」はオトナの条件の1つであると私は考えています。特に怒りや好き嫌いという負の感情をあらわにする人は未熟だと思います。 仕事とはつまらないものであり、イライラして当…

中途を受け入れ慣れているという皮肉

新卒であれ中途であれ、退職者が多い職場というのは問題があるわけです。何度か書いていますが、転職理由としてよく挙がるキャリアのステップアップなどほぼ嘘で、何か嫌なことがなければ辞めるはずありません。 外資系は3~4年で渡り歩くのが当たり前ですし…

人財排出企業

誤字ではなく、あえてこう書いています。 「人材輩出」と書くのが通常で、優れた人物を育てて世の中に送り出していくことです。企業にとっては痛手ですが、本人や世の中のためを思って背中を押すことで、企業も懐が大きいと評価されます。 人材輩出企業とし…

仕事がある幸せ

ここ2~3日、就職氷河期などなかったのように主張するエントリーが目につきます。不適切な表現であることはよく分かった上で、2001年3月卒の超就職氷河期世代としてあえて言わせてもらいます。セカンドレイプだ、と。 目に見えるデータは主張に説得力を持た…

オフィスで単調な音を立てるという行為

私の部署に2月から営業スタッフが入ったことを以前、書きました。一緒に仕事をする前から印象だけで判断してしまうのはよくないことですが、正直言って好印象ではありません。 www.wakabkx.com 2月から2か月間、様子を見てきましたが、最初に感じたジョブホ…

業界新聞のお話

新社会人となっても20代前半までに得ている知識など大したことがありません。世の中はまだまだ知らないことで溢れているはずです。いまになって思えば、私も何も分かっていませんでした。 業界新聞 例えば、私は新聞記者になったとき、業界新聞がこれほどた…

裏切られ続ける就職氷河期世代

理由はないもののなぜかきょうは金曜日と思い込んでいて、京急に揺られている途中で木曜日だったことに気付いて凹みながら出社していたら「ずずずじゃね?」とオフィス近くで声をかけられました。 新聞記者時代の元同僚でした。オフィス周辺ではきょう、複数…

自分が会社をクビになる可能性

就職氷河期とは一般的に1990年代後半~2000年代前半とされていますが、この中でも特に厳しかったのが2000~02年3月卒の学生で、文字通り「失われた世代」となっています。 tech.nikkeibp.co.jpこの世代はいま39~43歳です。先日の富士通の実質的なリストラ内…

もう何年も雑誌を買っていない

昨夜は前職の元書籍編集部のメンバーで飲んできたわけで、自分でも分かっていたことではありますが、紙媒体はもうビジネスとして成り立たないのかもしれないことを再確認した夜でした。 別の出版社に転職したメンバーがまた転職するということで昨夜は集まり…

売り手市場と買い手市場

いくら売り手市場といっても決まらない学生はなかなか決まりません ― 就職活動の話です。 高い就職内定率や人手不足を嘆く中小企業の声を見聞きすると「少し前だったら無理だったけど、売り手市場のいまなら自分も人気企業に入れるかも!」と錯覚してしまい…

書籍編集部解体再び

前職の書籍出版事業の廃止と書籍編集部の解体に伴って他の出版社に転職した元同僚が退職することになったそうです。まだ2年ぐらいしか経っていないはずで、メールが届いてびっくりしました。 つい先週、3月下旬に刊行する新刊のカバーデザインをFacebookにア…

人事異動のシーズン

人事異動のシーズンです。 退職者は、内部事情を知っているので共感してくれつつ話しても特に害がないという、愚痴をこぼすにはとても都合の良い存在です。2社も経験していると興味がなくとも連絡がきます。 辞めた人のほうが内部事情に詳しいこと、よくあり…

○○世代

プロフィールに「元日刊紙記者」と書いているからでしょうか、マスコミ志望の方からメールをいただくことがあります。もちろん、まったくの見ず知らずです。 就活シーズンに入ったこともあり、ここ最近は特に増えています。記者を辞めてから数年経っている私…

仕事は憂鬱

仕事は憂鬱ですし、憂鬱でなければ仕事ではありません…というのは、幻冬舎社長の見城徹氏のお言葉です。仕事で憂鬱になるということは正しい道を進んでいると言えます。 やれ売上目標5億円、やれ目標達成率120%、やれ経費削減率50%など、仕事はみんなが「…

ジョブホッパーかキャリアビルダーか

ジョブホッパーになるか、キャリアビルダーになるか。 日本でもようやく転職が珍しいものではなくなり、それに伴って「ジョブホッパー」という言葉が広く浸透しつつあります。転職を考えたことがある人であれば耳にしたことがあるはずです。 ジョブ(仕事)…

入社アナウンスと退職アナウンス

入社アナウンスはあるものの退職アナウンスがない今の会社。 前の会社はどちらもありましたが、どうしても退職アナウンスのほうが気になってしまうものです。性善説ならぬ性ゲス説に基づき、人間は存在しています。 どこに移るのか、何をやるのか、ポジショ…

外資系と日系の人事の違い

上司が急に変わることになりました。毎年のように行われる組織変更や突然の上司の交代など外資あるあるなので慣れっこです。 私の現在の序列は次のとおりです。 ダイレクター(=部長、東京) マネジャー(=課長、大阪編集部編集長) 私(アソシエイトマネ…

市場価値が高い人材

スキルは1つより2つ、2つより3つ持っているほうが強いというのは当たり前です。可能であればさらに持ってもよいものです。 例えば、私の場合、記者と編集者を経験したハイブリッドなので、自分で文章を書けますし、他人が書いた文章を直して制作物にできます…

元Jリーガーのサラリーマン

アスリートがサラリーマンになったら抜群の成績を上げられるのではないかと思っています。特にチームでプレーする競技の選手であればなおさらです。 実際、戦力外になったプロ野球選手が受けるトライアウト会場には、各球団スカウト以外に一般企業の採用担当…

他人の転職を成功させる

ここ半年、ブログを通じて知り合った方の転職相談に乗っていました。昨日、めでたく内定が出たと連絡をもらい、ようやく書くことができます。 32歳の男性、大阪在住、編集プロダクションで編集をやっているものの、環境劣悪&下請け嫌で、版元に転職したいと…

座右の銘は「がむしゃら」

2019年はこれまでの自分のスキルとキャリアを問われると思っています。 1回目の転職は記者から編集者へ方向を大きく転換しました。ただ、まだ34歳と若く、未経験でもやる気と勢いでカバーできました。 文章を扱う仕事ということで記者と編集者は同じようなも…

ある中小企業の倒産

『下町ロケット』はドラマです。 実際の中小企業は日々の資金繰りに追われ、景気のちょっとした波に右往左往し、発注先の顔色を常にうかがっています。 高い技術力を誇り、高品質の製品を作り続ければ必ず報われるということなどありません。真摯に努力して…

哲学入門以前からの焼き鳥~欲望にまみれる

私は毎年の元旦、哲学者である川原栄峰先生が書かれた『哲学入門以前』という書籍を必ず読んでいます。 哲学入門以前 作者: 川原栄峰 出版社/メーカー: 南窓社 発売日: 1967/11 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 95回 この商品を含むブログを見る ※私は…