電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ジョブホッパーかキャリアビルダーか

ジョブホッパーになるか、キャリアビルダーになるか。

日本でもようやく転職が珍しいものではなくなり、それに伴って「ジョブホッパー」という言葉が広く浸透しつつあります。転職を考えたことがある人であれば耳にしたことがあるはずです。

ジョブ(仕事)をホップする(跳び回る)という意味で、数年おきに転職を繰り返す人のことです。上司と合わなかった、給料が安かったといった理由で辞めるため、ガマンが足りないと思われがちです。

転職が当たり前の海外では30代で5社、6社の経験など珍しくありません。1社で2~3年、経験を積み、実力を身につけて、他社に自分を高く売りつけていきます。給料はこうしないと上がりません。

自分を高く売りつけるにはもちろん、高く買ってもらえるスキルが必要です。そして、スキルとは時間をかけて磨いていくものです。会社は違ってもスキルという軸がブレないのがキャリアビルダーです。

ジョブホッパーもキャリアビルダーも数年で転職を繰り返すという点では同じですが、根本的にはまったくの別物です。

【ジョブホッパー】

  • これまでやってきたことが一貫していない
  • 辞める理由が曖昧、人間関係や労働条件の悪化だったりする
  • 転職のたびに給料が下がっている

【キャリアビルダー】

  • これまでやってきたことに一貫性がある
  • 転職理由が明快で筋が通っている
  • 転職のたびに給料やポジションが上がっている

例えば、2期連続で赤字になった日本マクドナルドにCMOとして入社し、急速に業績を回復させた足立光氏なる人物がいます。私のような素人でも知っている、マーケ界隈では超がつくほどの有名人です。

経歴を見る限り、この方は6社を渡り歩いているわけですが、ジョブホッパーでないということは誰の目にも明らかだと思います。すごい人すぎてあれですが、キャリアビルダーの見本のような人です。

ジョブホッパーのニオイ

私の部署に今月から新人が1人、入りました。営業です。私の部署は元々、独立した会社で、買収や合併を繰り返していまの形になっているため、事業部として編集も営業もいます。

29歳の男性で、すでに3社経験し、4社目だそうです。これまですべて日系企業で、広告代理店、出版社、印刷会社の営業だったとのことです。実は何となくジョブホッパーのニオイがしています。

f:id:wakabkx:20190110120041j:plain

営業という点では一貫していますし、これまでの会社を辞めてきた理由は聞いていませんが、何か1つを極めようという気概を感じません。そもそも、私の部署は営業としてスキルアップできる環境ではありませんし。

私が採用したわけではありませんし、私の部下でもありません。ただ、何となく長続きせず、2~3年で辞めてしまうような気がしていますし、同じ部署の私にも影響が出るため避けてほしいところです。

ところで、私はいま3社目です。ジョブホッパーのつもりはありませんが、キャリアビルダーとも呼べないと思います。ジョブホッパーと白い目で見られないようにがんばらないと。

◆キャリアに悩むとつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter