入社アナウンスと退職アナウンス
入社アナウンスはあるものの退職アナウンスがない今の会社。
前の会社はどちらもありましたが、どうしても退職アナウンスのほうが気になってしまうものです。性善説ならぬ性ゲス説に基づき、人間は存在しています。
どこに移るのか、何をやるのか、ポジションは何か、いくらもらうのか。退職アナウンスが出た瞬間、社内のあちこちで記者が誕生し、取材合戦が繰り広げられます。
今の会社は毎月、入社アナウンスが出ます。事業拡大のための積極採用ではなく、空きができたことによる補充です。入社アナウンスが出るということは、代わりに辞めた社員がいるということです。
私の部署は元々、独立した会社だったそうです。それが買収や合併を繰り返し、そのたびに社名が変わり、3年前に今の形になりました。
私の部署が会社だった時代から残っている50代の方が1人います。数年おきに買収や合併を繰り返しているとき、毎週のように退職アナウンスが出ていたそうです。
この人が残っているのはなぜなのか。会社が手放さないほど優秀なのか、それとも他に移れないからしがみついていたら周りが勝手に消えていったのか。
理由はともあれ、1つの会社に長く勤め続けることは尊敬します。何度か書いていますが、転職せずに済むならそれにこしたことはありません。
私はこれまで2度、転職し、今は3社目ですが、どうしても辞めざるを得ない状況に追い込まれたから転職したのであって、できればずっといたいと思っていました。
今回の転職活動で重視したのは編集ができるかどうかでしたが、その次は安定です。エージェントにも転職はもうしたくないと何度も伝えました。
入社前の人事との条件面談でも部署消滅やリストラの可能性について何度も確認し、それはないということを聞きました。
しかし、そんなことは気休めだとよく分かっています。何と言っても外資ですから。外資の洗礼はもう十分、浴びています。
新しい上司は外資を渡り歩いてきた人で、6社目だか7社目になるらしいです。50代前半ですから、1社を数年で辞めてきたことになります。
私も外資の流れに乗ってしまいました。現に今回の転職活動で日系企業はことごとく書類で落ちました。もう日系企業で採用されることはないと思っています。
どちらかというと変化を好まずコツコツと続けていく性格だったつもりですが、どこで方向を間違えたのか。1度でよいから財閥系のような、伝統的な日系企業で働いてみたいものです。
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