電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

業界新聞のお話

新社会人となっても20代前半までに得ている知識など大したことがありません。世の中はまだまだ知らないことで溢れているはずです。いまになって思えば、私も何も分かっていませんでした。

業界新聞

例えば、私は新聞記者になったとき、業界新聞がこれほどたくさんあると知りませんでした。新聞といえば読売や朝日のような全国紙か古巣のような地方紙、いわゆる一般紙しか知りませんでした。

記者クラブや記者会見に見たこともない記者がいっぱいいて「1社1人いればいいはずなのに、何でこんなにいるんだろ?」と思ったら業界新聞の記者で、調べてみて種類の多さにびっくりしました。

建設業や農林水産業、自動車、食料品、繊維、化学、鉄鋼、医薬品…など業種ごとに、しかも複数紙あります。発行形態も日刊から週3回、毎週などさまざまで、日刊で10頁以上のものもあります。

私は単に文章を書く仕事がしたいと思って新聞社、しかも名前を聞いたことがある一般紙しか知らずに応募し、運良く引っかかりましたが、落ちたらまったく別のことをやるしかないと思っていました。

優秀な記者がゴロゴロ

先日書いた元同僚のほかにも優秀な業界新聞の記者をたくさん目にしました。一般紙に引き抜かれた人もいれば、業界新聞という不利なポジションでスクープを抜くことにこだわる記者もいました。

人員やお金などの面から、業界新聞の取材体制は一般紙よりどうしても劣ります。そこを1人ひとりの能力で補い、日経を出し抜いて特大経済ニュースをすっぱ抜く記者には本当に驚きました。

知らないともったいない

実は先日「希望していたマスコミに全滅してしまいました」というメールをブログ経由で受け、よくよく聞いてみると一般紙しか受けていないとのことでした。それで人生終わったと考えるのはもったいないと思います。

業界新聞がたくさんあること、日刊で長い歴史を積み重ねてきたところもあること、下手な一般紙より読まれていて大きな反響があることなど、一般紙に決して劣っていないことを教えました。

そして、やはり一般紙の記者になりたいというのであれば、業界新聞で修行して転職すればよいわけです。スクープを抜きまくり、引き抜かれるぐらいになれれば最高です。

新社会人にとって41歳の私は物知りに見えるかもしれませんが、50代、60代の人生の大先輩から見ればまだまだひよっこです。知らないことはまだたくさんあるということを肝に銘じながら働きます。

ちなみに業界新聞が下記によくまとまっていますのでご参考まで。

tool.yurikago.net◆新社会人の若さをうらやましく思いながらつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter