自分が会社をクビになる可能性
就職氷河期とは一般的に1990年代後半~2000年代前半とされていますが、この中でも特に厳しかったのが2000~02年3月卒の学生で、文字通り「失われた世代」となっています。
tech.nikkeibp.co.jpこの世代はいま39~43歳です。先日の富士通の実質的なリストラ内容が話題になっていますが、1993~97年3月卒の就職状況は若干、持ち直しており、このときに採用されたのがいま45歳ぐらいの世代です。
バブル崩壊後なので就職が楽だったわけではありませんが、その後の超就職氷河期世代よりはマシだったはずです。アジア通貨危機が1997年夏に起こったので、97年3月卒はタッチの差で逃げたわけです。
今回の富士通の方針に対して「45歳前後は就職氷河期を乗り越えて入社したのに悲惨だな」という意見を目にしましたが、時期が少しずれており、就職氷河期と呼べるかな?と思っています。
富士通は超一流企業だった
私は2001年3月卒の41歳で、超就職氷河期のど真ん中にいました。富士通など超一流企業で、当時は転職がまだ一般的でなかったため、内定をもらおうものなら一生安泰の完全な勝ち組でした。
政経や法など優秀なサークルの先輩たちも書類すら通過できていませんでしたし、会社説明会にエントリーするのも大変。社名を言って誰でも知っている会社に入るなど夢のまた夢でした。
仲間内で富士通に入ったのはいませんでしたが、私の世代で富士通に入った人々はいまどうなっているのか。富士通のヤバさは何年も前から言われていたのでとっくに転職しているか。
疑心暗鬼
希望退職といっても実質的にはリストラです。そして、リストラは社内の雰囲気を悪くします。いま富士通内は荒んでいるでしょうし、スタッフ全員が疑心暗鬼に陥っているはずです。
誰が希望退職に申し込んだか、誰が会議室に呼ばれたか、何であいつが残って自分は切られるのか…100人にも満たない私の前職でもこうでしたから、数千人の富士通など負のオーラが渦巻いていると思います。
www.wakabkx.com以前、こんなエントリーを書きましたが、言うは易く行うは難しです。他社でも使えるスキルは何かを考えながら仕事するなどなかなかできません。私は1度、クビ宣告を受けたことがあるから分かるだけです。
他人事ではない
自分がクビになることなど絶対にない ― 誰もがそう思いながら働いているでしょうし、クビ宣告を経験した私であっても危機意識を持ち続けるのは難しく「定年までいられるかな♪」と想像してしまいます。
暖かくなり、街の色も明るくなってきました。ついうかれてしまいがちですが、いつリストラされても大丈夫なよう、スキルを磨きます。