電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

もう何年も雑誌を買っていない

昨夜は前職の元書籍編集部のメンバーで飲んできたわけで、自分でも分かっていたことではありますが、紙媒体はもうビジネスとして成り立たないのかもしれないことを再確認した夜でした。

別の出版社に転職したメンバーがまた転職するということで昨夜は集まりました。転職理由は経営状況の悪化です。昨年も2つの雑誌を廃刊にし、約20人を一気に切ったそうです。

雑誌の販売部数の落ち込みは何年も前から言われていることです。確かに、私自身も雑誌を買うことなどなくなりました。雑誌より詳細な情報が無料で、速く、ウェブで手に入るからです。

中高生のころは東京ウォーカーを持っているだけでオシャレになった気分でしたが、掲載情報はいまウェブで事足ります。ベースマガジンの付録CDもいまはそれ以上のものが無料であふれています。

所有することに意味があるか

単行本は持っていることに目的を見出すこともできますが、雑誌にはそれもありません。1週間や1か月で内容が古くなってしまい、そうなればあとはもうゴミになるだけです。

彼は転職先でウェブサイトの編集を担当するそうです。彼も紙媒体が好きで、紙媒体の編集にこだわって転職活動したそうですが、ウェブ編集者としてのオファーばかりきたそうです。

www.tdb.co.jpこんな寂しいニュースがありました。ここの編集者と編集者の集まりで1度だけ、お目にかかったことがあります。名刺交換して少し話した程度ですが、他人事と思えず、心配です。

50年以上も続いた歴史ある出版社ですから、ブランドとしての価値があったはずです。本当にもったいない。紙媒体に意味はないのか、紙媒体の編集者は不要なのか、頭の片隅で常に考えています。

◆明日はわが身…と思いながらつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter