人財排出企業
誤字ではなく、あえてこう書いています。
「人材輩出」と書くのが通常で、優れた人物を育てて世の中に送り出していくことです。企業にとっては痛手ですが、本人や世の中のためを思って背中を押すことで、企業も懐が大きいと評価されます。
人材輩出企業としてよく名前が挙がるのはリクルートでしょうか。35歳前後の社員の起業・独立を推奨したり、退職や転職を卒業と呼んで応援したり、なかなかできることではないと思います。
これに対するのが人財排出企業です。自社にとって財産とも呼べるほどの人材の価値を見抜けずに辞めさせてしまいます。排出とは不要なものを外に出すという意味で、輩出と同じ読みでも逆の意味です。
他社にとっては
ただし、人財排出企業は他社にとって良い企業です。優秀な人材をわざわざ放出し、獲得するチャンスを増やしてくれるわけですから。当たり前ですが、褒めているわけでなく、思いっきりバカにしています。
外面では「扱いにくい人材だったんですね」と同情しつつ、心の中では「うはっ、あの人の価値が分かんないなんて w」と思っているはずです。優秀な知り合いの転職を耳にするたびに私も思っています。
自分は人財だったか
私は現在、3社目です。これまでの2社は人財排出企業で「あの人が辞めるような状況にしたらダメだろ」と思ったことが何度もありました。特に前職はいま、カオスになりつつあるそうです。
願わくば私も人財と思われ、もし辞めることになったとしても輩出されたと思われたいものです。もし、前職で価値を見限られて「排出してやったぜ」と思われていたら…泣ける。
◆禁煙以外のこともつぶやいています。 → ずずず (@wakabkx) | Twitter