電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

退職した会社に出戻るというのはどうなんだろう

自己都合で退職した会社に戻る、いわゆる出戻り社員が増えているそうです。本人が戻りたいというのならまだしも、会社側がそれを受け入れるとは思えなかったのですが、最近はむしろ出戻り社員を歓迎する会社が多いそうで。

うちの部署の11月1日入社の方々の名前と写真、ひと言あいさつがメールで回ってきまして、その中に出戻りの方がいました。6年前に入社して3年で転職し、転職先を2年で退職して、出戻ってきたそうです。私の友人や知人を通じても初めてお目にかかりました。

新卒採用と年功序列、終身雇用の3点セットが当たり前だったころの日系企業であれば、実家の家業を継ぐだったり、両親の介護だったり、よほどの理由がなく自己都合で退職しようものなら、2度と敷居をまたがせなかっただろうと思います。

また、辞めたほうも多少なりとも嫌なことがあったから辞めたわけで、辞めるほど嫌だと思ったことはなかなか改善されるものではありません。「辞めたくせに戻ってきやがって調子のいい奴だ」と思う人も少なからずいるはずですし。

出戻り社員を受け入れている会社では、社風や仕事の進め方を一から教えずとも分かっていることや、他社を見たからこそ自社の良さに気付くと同時に足りない点を改善してくれることなど、メリットを感じているそうです。

そんなに上手くいくのかどうか疑わしいですが、上手くいっている例もあるようですので、働き方というものが本当に変わってきていると実感します。雇用の流動化が良い方向に向かい、好影響を及ぼすのであれば大歓迎ですが。