電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

1年後のきょう

「1年前のきょう、すでに転職活動は始めていたし、書類が通過していたものの、これから一次面接という段階で、先がまったく見えていなかったな…」

たかが1年、されど1年、帰りの京急でつり革につかまりながら、1年前のことをふと思い出しました。まさか1年後、転職できているとは思ってもいませんでした。

書籍を企画・編集したいと思って入った出版社で、まさかの書籍出版事業の廃止から書籍編集部員の一斉解雇は、人生ネタまみれの私でもさすがに予想できませんでした。

「書籍編集部員は知識があるから」ということで、外資では異例の部署異動で何とか雇用は確保できたものの、サインを迫られた退職合意書が脳裏から消えることはありません。

書籍編集部の後始末が終わったところで退職を決意し、転職活動を始めたものの、よくよく考えたら40歳で、もう転職は無理だろうと思っていたのが正直なところです。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり、奇跡的に内定が出たのが1年前の6月12日で、一次面接が1年前のあす5月10日でした。想定問答集を自作していた記憶があります。

私の親父のように、1社で40年以上、勤め続けた人生の大先輩から見たら失笑してしまうかもしれませんが、いまの会社で何とか1年を乗り切ろうとしています。

いまの業務は質も量も厳しく、責任も重く、大変ですが、生きていることを実感できるぐらいやりがいを感じます。とても幸せなことだと思います。

1年後の予想がつかないことは身をもって経験していますが、願わくば来年のきょうも仕事でクタクタになっていたいものです。