電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

夢って何だったっけ?

私は高校生のとき、まったく勉強せず、1年間、浪人して大学に入りました。中学生のときは常に学年10番以内でしたが、なまじ進学校に入ってしまったせいで、周囲は優秀な奴ばかり、予習・復習をまったくしなかったので、学年445人中443位まで落ちぶれました。

ただ、学校の勉強に興味がなかっただけで、新たな知識を身につけるのは大好きでした。高校生までは「お勉強」、大学生からは「学問」だと思っていて、お勉強には興味がありませんでしたが、学問をしたいとは常に思っていました。

高校2年生のとき、私がいちばん、どん底にいたときですが、同じクラスに「将来は国語の先生になりたい」と公言している超絶優等生(女子)がいました。彼女はそのまま好成績を保ち、推薦入試で大学に入ったところまでは聞きましたが、その後は知りません。

夢って何だったっけ?

あのころ、超絶優等生をいつも憧れの目で見ていました。成績が良いとか先生のウケが良いとかではなく、高校2年生であれだけはっきりと夢を語れていることがとても羨ましく感じていました。あのころの私には何もありませんでしたし。

彼女はいま、先生になれたのでしょうか。当時は、学年最底辺にいた私にも丁寧に接してくれていたので、良い先生になっているのではないか、なっていてほしいと思います。どうなんだろう。ちなみに、あのころの私の夢は直木賞です。