電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ひと昔前に当たり前だったこと

そういえば、大学時代のサークルの1つ上の先輩が3年生のとき(私は2年生)、当時の流行りだったホームページ制作会社を立ち上げました。livedoorの前身となるオン・ザ・エッヂを立ち上げたころの堀江貴文氏のような感じでした。

先輩は一瞬で頂点近くまでいき、一瞬で転げ落ち、いまは出身地である北海道庁で公務員をやっています。数年前にお子さんが生まれたようで、のんびりほのぼの過ごしているようです。Facebookの写真を見ると、当時のギラギラした雰囲気がまったくありませんでした。

1つ上の先輩といっても、先輩は現役で大学に入り、私は1年浪人したので、年齢は同じです。先輩は2000年卒、私は2001年卒、同じ超就職氷河期世代です。「俺はサラリーマンなんかならねー」と豪語していたのに、先輩、ザ・日本人になってしまいました。

『半沢直樹』第2話を見ながら、半沢はもちろん、超就職氷河期世代の森山にもエールを送った人はたくさんいるでしょう。ただ、どん底を経験したことがある超就職氷河期世代であれば分かると思いますが、森山も恵まれています。新卒で正社員になり、名刺を持ち、スーツを着て平日を過ごす生活を送れているのですから。

私の親世代はみんな、そんなことは当たり前だと思うでしょう。しかし、ひと昔前に当たり前だと思われていたことが当たり前でなくなったのが超就職氷河期世代、いまの40~44歳であり、もし職場にこの年齢がいたら、その上司や部下は注意すべきです。この世代は危ないから。