電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

実るほど頭を垂れる稲穂かな

世の中には「編プロ」と呼ばれる業種があります。編集プロダクションの略で、制作会社と広く呼ばれることもありますが、紙媒体の制作を主とすることが多く、書籍や雑誌、会社案内のようなパンフレットやリーフレットなど、クライアントから委託されて制作します。

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「クライアントから委託」と聞いてお分かりのように、仕事を出してもらうのが前提で、立場も強くありません。実作業に入っても、クライアントの指示や要望を受けた上で進めていくので、労働時間も長くなりがちですし、このご時世に徹夜も当たり前です。編プロに働き方改革はありません。

いま、ある編プロと仕事をしています。ただ、編プロにとって私はクライアントになりますが、別に私のほうが偉いわけではなく、私の上にもクライアントがいるわけで、建設業的にいうと私は元請け、編プロは一次下請けという感じです。

そもそも、仮に私が発注者だったとしても、外注先に徹夜しないとできないようなことをお願いしたり、無理難題を押しつけることはありません。編プロがいなければできないことも多いわけで、こちらも作業をお願いしているのですから。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を忘れないように。

それにしても、上記の過去記事は何と4年前、まだ出版社にいたころであると同時に、毎朝のふみちゃん(懐かしい)に一喜一憂していたころでした。そんな私は来週、もう1つ年を重ねます。金目の物をお待ちしております。