電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

サラリーマン人生初日のことを横浜市役所で思い出す

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きょうは横浜市役所の話という、完全に自己満足なエントリーです。横浜市民にしか分からない、いや横浜市民も日常では区役所に行くので、いわゆる本庁舎に来たことがある人は意外と少ないはずです。しかし、私にとっては本庁舎にたくさんの思い出があります。

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私は大学卒業後、新卒で地元紙の記者を始めたのですが、本社が横浜市役所のすぐ近くにありました。本来の配属先は神奈川県央部を担当する支局でしたが、入社から1週間、本社での座学と、横浜市政担当の先輩記者にくっついていくという研修を受けました。

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何がニュースか、そこに至るまでにどのような経緯があったからそれがニュースになり得るのか、いまでこそよく分かりますが、当時は大学を卒業したばかりのクソガキでしたから、何を聞き、何を言っているのかなどまったく分かりません。根拠もなく、自分は頭が良く仕事ができるはずだと考えていた私の鼻っ柱は早々に折られました。

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それから神奈川県央担当に本配属になり、数年経ってから川崎市政担当に異動し、さらに数年経って経済部に異動し、横浜市役所近くの本社で勤務するようになりました。横浜市政担当ではありませんでしたが、企業との協定の締結式など経済関連でよく取材に行き、無性に懐かしく思ったものです。

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横浜市役所本庁舎がきょう22日(金)17時30分で閉庁になりました。老朽化や職員増加による職務スペース不足などで移転します。近くに超高層ビルがすでにできていて、引っ越し作業が終わったので閉庁したわけです。ある意味、新聞記者としての第一歩を踏み出した場所であるため、最後にどうしても見ておきたいと思い、ウォーキングがてら見にいってきました。

新聞社を退職してから10年弱「こんなにボロかったっけ?」と思いました。ただ、当時は仕事のことだけで頭がいっぱいで、建物を見る余裕などなかったわけで、記者としてでなく一市民として中に入ると感慨深いものがあります。

先輩記者にくっついて初めて取材というものを垣間見たあのとき、まさか転職して外資系で波に揉まれることになろうとはまったく思っていませんでしたが、人生はまったく分かりません。それ以上に、あのときは自分が23歳だったということが信じられないわけですが。

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跡地は企業のオフィスだったり大学だったり、ホテル、エンタメ施設が入る高層ビルになるそうです。過去を振り返っても何もよいことはありませんが、たまには振り返ってみるのも悪くないかな、と思うわけです。