ピンと伸びた海老天と年越し蕎麦
大晦日のお話です。
天ぷらはとても面倒くさい料理です。下ごしらえと調理はもちろん、油の処理やコンロ、床に跳ねた油の拭き掃除など、その後の片付けがとにかく大変です。それらを考えると、少しぐらい高くても外で買ったほうがよっぽどコスパは良いと思います。
自宅で天ぷらを揚げるなど、料理が趣味という人だけやればよいわけです。そして、私は料理が趣味です。大きな有頭海老を買い、自分で捌き、揚げれば、安くて美味い海老天を食べられると分かっている食いしん坊です。
こんなに大きな海老が6尾で700円です。近くの揚げ物屋さんでは“特大”海老天が1尾600円でしたが、飛ぶように売れていました。大晦日は楽をしたいと思うのが当然です。手間と時間をお金で買うと思えば、600円も決して高くありません。
頭と殻、わたを取り、塩で揉みます。
水で洗い流してキレイになりました。
揚げ上がりが真っ直ぐになるよう、下ごしらえします。背と腹に数個所、包丁で切れ込みを入れ、筋繊維をブチブチとつぶしながら伸ばします。yokohama-norenkai.jp
私は ↑ の料理人にやり方を教えてもらいました。新聞記者時代の取材でしたが「役得」という言葉をこれほど実感したことはありませんでした。ちなみに、このお店はサザンオールスターズの鍵盤・原由子さんの実家だったりします。
大さじや小さじという概念がなく「醤油1秒」という目分量と感覚の世界で料理する私ですが、天ぷらだけはきっちりと計ります。それだけ難しいということです。
揚げます。
少し曲がってしまいましたが、許容範囲ということで。
隣のコンロで蕎麦を茹でていました。ざるにキレイに盛り付けるのはさすがに面倒だったので、蕎麦の盛り付けは勘弁。
冷たい蕎麦に、熱々のつけ汁&海老天です。横浜で有名なお蕎麦屋さんを真似てみました。料理は本当に楽しいです。なお、私の手料理を食べてくれる天使はいるので、募集しておりません。今年の目標は、痩せぎみの彼女に私の手料理を食べてもらい、もう少し肉をつけてもらうことです。