小さなラッキー

私が子どものころ、家には昭和天皇と皇后の写真が飾られていました。思想的に偏りがあったというわけでなく、祖父母が飾るよう言ってきたものをそのまま置いておいただけのようでした。祖父母の家（親父の実家）にはもう一回り大きい写真が飾られていました。

そのすぐ横には、私に激似で、特攻隊として出撃していった祖父の弟の写真が掛けられていました。少し知恵がつき始めた中学生のころ、昭和天皇の戦争責任について考え、昭和天皇の写真の隣になぜ戦争でなくなった祖父の弟の写真を並べるのか、そもそもシベリアで苦しんだ祖父はなぜ昭和天皇の写真を飾るのか、悩んだことがありました。

昭和天皇の戦争責任を論じるには圧倒的に知識が足りないので何か主張するつもりはありませんし、現代を生きている自分にとって正直言ってどちらでもよいことです。超就職氷河期世代にとって、とりあえず目先の雇用と給料を確保することが最重要課題なわけで、明日休めてラッキー♪ぐらいです。

きょう有休を取って4連休にしている人が多いようで、今朝の通勤電車が空いていて横浜駅で座れたり、お昼ごはんを食べに行った定食屋でいつも早くに売り切れるメニューがまだ残っていて食べられたりと、小さなラッキーがいくつかありました。庶民の思考などこの程度のものです。

きょうも平和です。