電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

志望動機

就職活動や転職活動で苦労するのが志望動機です。新卒時など初めて就職するときであればまだよいのですが、既に働いているところを辞めて他社に転職するとなると難しくなります。いまの会社ではできないのか、それがなぜ他社であればできると思うのか、相手を納得させなければなりません。

既に働いている人が転職する場合を例にしますが、給料が安いことや人間関係に不満があることは志望動機ではなく転職理由です。志望動機は、なぜ他社でなくその会社でなければならないのかを説明しなければなりません。

ものすごく分かりやすい例を挙げると、なぜ朝日新聞ではなく読売新聞を志望するのか聞かれたとして「巨人ファンだから」というのが志望動機です。実際の面接などでこれでは採用されませんが、簡単に言うとこういうことです。そこでなければならない理由です。

そのためには、志望先と他社を調べて(いわゆる企業研究というやつ)、違いを見つけ出して、志望先だからできることを見つけ、それをやりたいとアピールしなければなりません。A社の面接で「それってB社さんでもいいんじゃない?」と言われないよう、仮に言われたとしても切り返す必要があります。

きれい事

本音はみんな、給料が高いだの、手当が充実しているだの、福利厚生が良いだの、安定しているだの、有名だからだの、そんなことしか考えていません。私もそうでした。1社しか受けないわけがなく、そんなに調べている時間はありません。それは採用する側も分かっています。

ただ、きれい事でもよいので、せめて面接のときだけでも上手く取り繕わなければなりません。私は採用する側も経験していますが、自社のことをよく知ってくれていると嬉しくなりますし、そうでない人より印象に残ります。人間ですから当たり前です。

難しいなー、志望動機…あっ、私がまた転職するわけではありません。ちょっと頼まれて考えています。しかも、転職なので、職種も指定して応募します。その会社のその職種でなければならない理由となると、さらに難しくなります。

いまの会社に入るとき、何て言ったかしらん。ものすごいきれい事を言った気がしますが、採用されたわけですから、納得させられたのでしょう。面接した上司が入社後に「俺は何百人も見てきたから」と言っていたので、ねじ伏せたはず。

さて、もう少し企業研究を。