電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

先入観の排除

ジャンピング土下座せんばかりの勢いでクライアント先に謝罪に出向きましたが、刷り直しでなく正誤表の作成、しかも正誤表は印刷するのではなくウェブにアップするだけという対応になりました。

つまり、追加費用は1円もかからないということです…。

正誤表とは書籍などでよく見かける次のようなものです。すでに出荷してしまったものに関してはウェブで喚起、まだ倉庫にあるものは正誤表をプリントアウトして差し込むのが一般的です。

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今回は、企業価値を下げるほどのミスでなかったこと、「数万部を廃棄して刷り直すのは生産性が低い」とご担当が現実的な判断をしてくれたことでこのように決着しましたが、まずあり得ないことです。

また、私以外に何人もが目を通し、その中には専門知識を持った人がいたのですが、全員が見事に見落としました。専門知識を持った人は誤植の1行上に修正指示を入れたのに、そのすぐ下を見落とすという。

人間の注意力など当てにならないことをあらためて痛感しました。だからといってミスしてよいわけではありません。ただ、ミスしない人間などありえないので、常にその意識で何重にもチェックすることが重要です。

ここは間違えないだろう、あれは大丈夫だろう…編集という仕事に限らず、どのような業種でも、このような先入観を持っているとミスにつながるものです。先入観をいかに排除できるか。永遠の課題です。