電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

不利な立場

仕事でいま、週間媒体を発行しています。テーマを決めて、取材して、約1万字を1人で書いています。木曜日の夕方に入稿、金曜日の昼に校了しています。

新聞社ではありませんし、会社としてもこれが主な業務ではありません。私が毎週、追い込まれながら何とか校了し、無事に発行していることを知っている人はごくわずかです。

私は元新聞記者です。読み手がいるのであれば、手を抜かずにより良い情報を伝えたいと思っています。どれだけ不利な状況であっても、全力を尽くします。

新聞記者時代は記者証を持ち、優先的に取材できましたし、普通なら入れない場所へも我が物顔で入れました。神奈川県内で神奈川新聞社といえばそれなりの影響力を持っていました。

マスコミというと、読売や朝日といった一般紙、NHKや日テレ、フジテレビといったキー局を思い浮かべる人が多いと思いますが、実際は業界紙からミニコミ誌まで、無数にあります。

その中でも順位が決まっていて、一般紙やキー局が最上位、地元紙がほぼ同位で続き、この後に一気に差が開いて業界紙などがきます。私は当時、専門紙など胡散臭い存在だと思っていました。

しかし、いまはその専門紙よりも下、そもそもマスコミと認識されていない存在です。取材のアポ取りも一苦労ですし、取材できることになっても席は一般傍聴と同じです。

それでもできることをやる、不利な立場でもこれまでの経験を活かして一泡吹かせる、常にこう思っていますが、できることには限界があるわけで、かつては下に見ていた業界紙に負けるわけです。

仕方ありません。現状でできることを精一杯やるのみです。