電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

鯛のあら汁

姉の小学校の卒業式の前日に大雪が降り、鉄塔が倒れて昼過ぎから停電し、ロウソクの明かりで晩ごはんを食べたことをよく覚えています。掘りごたつに湯たんぽを入れて家族で温まった記憶が。

3月も終わりに近づき、桜の開花宣言が出て、もう春だろうと思ったところで急に冬に逆戻りする日があります。きょうの横浜はまさにそれで、もう着ないと思っていたダウンを着てしまいました。

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身も心も寒いです。心を温めるのは難しいですが、せめて身だけでも温かくなりたいものです。近所のスーパーに行ったら鯛のあらが格安で売られていました。アレを作ります。

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きつめに塩を振り、30分以上、置きます。生臭さの元となるものが水分と一緒に出てきます。数分でよいとするレシピもありますが、私は最低30分置くべきだと思っています。

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熱湯に30秒ほどくぐらせます。いわゆる霜降りです。

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流水で血合いや汚れなど生臭さの元となるものを丁寧に取ります。あらを使った料理は決して難しいものではありません。ただ、こうした地味な下処理が大切&面倒くさいのです。

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昆布出汁と酒、生姜を入れ、コトコトと煮ていきます。

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出ました、アクです。これも生臭さの元なので丁寧に取ります。

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アクも出ず、澄んできました。

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普通の味噌に少しだけ赤だしを混ぜます。

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溶かします。

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鯛のあら汁です。鯛の旨味があふれ、身体が温まります。鯛のあらは1パック128円でした。下処理が面倒ですが、それを惜しまなければ抜群の料理ができあがります。

安い食材を手間暇かけて美味しくするのが私の料理のモットーです。あとは食いしん坊の天使のみ。