万年筆とボールペン
私の学生時代の恩師は達筆で、論文など長くなるものはPCを使用していましたが、学報や新聞・雑誌のコラムなど原稿用紙数枚程度のものはいつも手書きしていました。
また、そのときに使うのが万年筆で、職人に依頼して作ってもらったオーダーメイドのものでした。漆が塗られており、使い込むうちに色が変わったのが渋いのなんの。
それを見て、私も万年筆を買いました。オーダーメイドなどではなく、大量生産された日本のプラチナ万年筆のものですが、もう10年以上使っているので愛着が湧いています。
万年筆を使い始めると筆記具に興味が湧き、ボールペンも買いました。こちらはCROSSというアメリカのメーカーのものです。適度な重さが手に馴染みます。
筆記具などいまや100円ショップで数本まとめて売られていますし、書ければ何でもよいのかもしれません。そもそも、最近はすっかり文字を書く機会が減りました。
ただ、高くてしっかりした筆記具はやはり良いものです。物に生命はありませんが、使い続けていると何だかとても大切な存在になってきます。
いまのような大量生産大量消費されるテキストではなく、1本ごとに大切な想いを込めた文章を書けるようになったら、恩師の万年筆を作った方が独立したこのお店にオーダーしたいと思っています。
www.nakaya.org◆文字を忘れていることが多く、愕然としながらつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter