電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

人と出会う確率

他力本願で結構、虎の威を借る狐で結構、使えるものは何でも使え ― と私は思っています。「ゼミの同期が官僚で」「サークルの先輩が二代目社長で」など遠慮せず自慢すればよいのです。

もちろん、嘘はいけませんし、それを自分の実力と勘違いしてもいけません。ただ、話のきっかけとして使うのはよいですし、そういう友人がいることはやはり貴重な財産です。

先日まで私のマンションに泊まり込んでいた受験生の若者から電話がかかってきます。早稲田にいこうか、国立にいこうか、でも周囲はみんな早稲田にいくものだと決めつけている、と。

「仕事で疲れたおじさんに贅沢な悩みを聞かせるんじゃねーよ、そもそも国立に受かったかどうかまだ分からんだろ」と思いつつ、18歳の悩みを聞くわけです。

奇人変人

難関大学に入るメリットは「人」に尽きます。富山県の中でも田舎で育った彼がこれまで見聞きしてきた世界は狭く、出会ってきた人々も通り一遍だと思います。

そうであれば、早稲田に入ったらきっと仰天すると思います。1学年1万人いるわけで、難関の入試を突破したので頭が良いことに加え、強烈な個性を持った奇人変人がたくさんいます。

ゼミに東北の田舎から出てきた同級生がいましたが、びっくり仰天したそうです。それまでの18年間の価値観を根底から引っくり返されたと言っていましたが、大げさではないと思います。

多感な時期に様々な価値観を持った人と接し、議論し、朝まで飲んでゲラゲラ笑い、朝日を浴びて灰になった気分になり、始発でヘロヘロになって帰る ― これが若者の特権です。

それは早稲田でも国立でもできます。ただ、国立は人数が少ないので、それだけ奇人変人に出会える可能性が低くなります。また、やはり高田馬場という学生街は独特の雰囲気がありますし。

確率論

どんな友人を選び、影響を受け、成長していくかは自分次第ですが、選択肢は多いほうがよいはずです。1学年に数百人の国立と1万人の早稲田では、奇人変人が潜んでいる確率が異なります。

国立の合格発表は明後日7日です。決めるための情報はいくらでも与えますが、最後に決めるのは自分です。自分で決めたのであれば、おじさんは全力で応援します。

ただ、久しぶりに1人暮らしになり、心置きなくオ○ニーしようとしたときに電話するのはやめてほしいと思うの。