タバコとZippoと作法
部屋に1つだけ、Zippoがあります。
タバコはもちろん灰皿やライターなど、タバコに関するものは禁煙を始めたときにすべて捨てましたが、このZippoだけは捨てられませんでしたし、今後も手元に置き続けるつもりです。
通常サイズではなくスリムサイズで、チタンコーティングされた深いブルーのZippoです。生産個数がとても少ないようで、似たものはありますが、同じものは滅多にお目にかかりません。
店頭で見かけて一目惚れし、そのときは財布に2,000円しかなく、後日あらためて買いにいったら売れてしまっていて、それからあちこち探し回って数か月後にようやく買えたことを覚えています。
タバコに火をつけるだけであれば使い捨ての100円ライターで十分ですが、手に持ったときの質感やふたを開けるときの音、オイルの匂いなど、Zippoには喫煙者を惹きつける魅力があります。
タバコ道の作法
タバコはイライラして乱暴に吸うこともありますが、大きな仕事が終わった後などリラックスして吸うこともあります。そんなときは一連の動作を含めて「タバコを吸う」という行為になります。
タバコを箱から取り出す
↓
口にくわえる
↓
風をよけながらライターに火をつける
↓
タバコに火をつける
↓
吸い込むときに一瞬だけ明るくなる火元を見つめる
茶道や華道の作法と同じようなものというのは言い過ぎですが、タバコ道なるものがあれば基本の作法になるはずです。ソフトケースでつぶれたタバコを伸ばして吸う次元大介流など応用も多々あります。
Zippoと思い出
以前、タバコと思い出について書きましたが、Zippoにもたくさんの思い出があります。これでタバコに火をつけることはもう2度とありませんが、大切に持っていたいと思っています。
www.wakabkx.comちなみに「このZippo、素敵ですね」とZippoがきっかけで付き合い始め、二股をかけられた挙げ句に「彼氏がマスコミって言いたかっただけで、アンタのことなんて元々好きじゃなかったし」と言われて振られた元彼女のことを思い出しました。
泣けるぜ…。
◆煙が目に染みるとつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter