都会の学生と田舎の社会人
私のマンションに泊まり込んでいる若者の入試は残すところ20日の早稲田と25日の横浜国大になりました。「二郎行ってみる!」と昼前にLINEがきたのを見ると緊張はしていないようです。
奴には彼女がいます。彼女は富山で就職が決まっているそうで、昨夜は遅くまでLINEをしていたようです。一方、奴はどこかしらの大学に合格できるはずなので、4月から遠距離になるはずです。
きっと別れるな、これは。
彼女は就職で大人の世界に足を踏み入れます。バイトで月に数万円ぐらいだったのが月20万円弱もらうようになり、周りはそれ以上に稼ぐ大人の男ばかりになります。奴が子どもに見えてしまうことでしょう。
奴は進学で都会の世界に足を踏み入れます。こう言ってはなんですが、あちらは超弩級の田舎です。まだ数日しかこちらにいないくせに、奴はすでにあちらを退屈に感じているようです。
遠距離はただでさえ難しいのに、さらにお互いに環境が大きく変化します。社会人と学生、田舎と都会のどちらか一方に分かれるだけでも大変なのに同時だなんて合わせ技一本が確定です。
彼女は奴にご執心で、別れない!とずいぶん前から宣言しているそうです。しかし、奴はこの辺を理解して冷めています。「きちんと話してもいいんだけど、きっと向こうが離れてくと思うよ」とのことです。
かわいくないガキ、ケッ!
追い討ちをかけるように「おじさん、キレイな別れ方を教えてよ」と私に聞く嫌味なガキは吉村家に連れて行かないことにしました。別れ話のもつれで富山湾に沈められてしまえ。
…と、ふだんならやさぐれるところですが、昨日もらった箱根寄木細工のマウスパッドを見れば心が穏やかになります。職場のお局様にもシャレオツ!と評判です。お返しは何にしようか。
◆お返しを考えながらつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter