完全禁煙70日目~高税率納税者
街中を歩いているとある変化に気付きます。
- 過去:「歩きタバコはやめましょう」
- 現在:「歩きスマホはやめましょう」
つまり、歩きタバコは注意するまでもなく、しないことが当たり前となったわけです。いま歩きタバコなどしようものなら人として扱われません。
固定電話がスマホに、手紙がメールに、紙の書籍が電子書籍に…過去には想像すらできなかったであろうことが現実になっています。
タバコもその1つです。リビングに灰皿とマイルドセブンが置かれているのは当たり前、電車やバス、病院の待合室にまで灰皿が置かれていました。
どこでどれだけタバコを吸おうと関係なく、歩きタバコなど当たり前田のクラッカー、ポイ捨て上等で街中が灰皿でした。
多大な影響力を持ったテレビの中でもタバコを吸いながらインタビューに答える人が当たり前のようにいましたし、映画やドラマでも必需品でした。
いまの若者には想像すらできないと思いますが、私の世代は「大人になったら自分も吸うんだろう」と幼心に思うのが当たり前でした。
それがいまや喫煙者率は30%を切り、絶滅危惧種となっています。そして、これだけ絶滅が望まれる種も珍しいものです。
「タバコ税の仕組み」, JTウェブサイト, <https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html>, (参照2019-1-9)
喫煙者は高額納税者と言われます。タバコ1箱に4種類の税金が含まれ、税負担は6割に達し、酒類やガソリンなどと比べても突出しています。
高額納税者と聞いて思い浮かべるのは、都心の高層マンションに住み、高級車に乗り、銀座でキレイなお姉さんをはべらせ…いわゆる金持ちです。
金持ちは自分で稼ぎ出す額も巨額なら納める税額も巨額、国にとっては欠かせない上客なので、あれやこれやと優遇されているわけです。
一方、喫煙者はといえば、建物裏など人目につきにくいところに設置されたアヘン窟のような喫煙所に追いやられるなど虐げられています。
街中に灰皿などなく、コンビニの店頭に置かれた灰皿近くで吸っていると白い目で見られ、煙たがられ、「ここは喫煙所じゃない」と注意されることもあります。
仮に高額納税者であるというなら、
- ジャズやクラシックが静かに流れる室内
- ふかふかのカーペットとソファが用意
- 1人ひとりに専用灰皿ソファに座って足を組んだ頃合いにコンシェルジュ
- 「コーヒーになさいますか。17時以降はアルコールもご用意しております」
- 誰にも邪魔されずに優雅にタバコを堪能
という喫煙所を設置してもらうぐらいの待遇を受けてもよさそうなものですが、現実は真逆の対応で「この世から消えてしまえ」とすら言われます。
悲しいかな、喫煙者は高額納税者でなく、単なる高税率納税者にすぎません。
- 高額納税者:税金いっぱい、自分で持っているお金もいっぱい
- 高税率納税者:税金いっぱい、自分で持っているお金はちょびっと
私はタバコがいずれなくなると思っています。私の上司は「1箱1,000円になっても吸う」「死ぬまで吸う」と国に搾取され続ける奴隷宣言をしていましたが。
「タバコ税をたくさん納めても、タバコによる健康被害で医療費がそれ以上に上がっている」として、喫煙者の高額納税者論を論破しようとする嫌煙家がいます。
これについては根拠とされている資料がどうも曖昧なので何とも言えませんが、それでも年間2兆円を超える税収は見過ごせないと思います。
喫煙者はもう少し人並みの扱いを受けても罰が当たらないと思いますし、国がそれをやらないのであればいっそのこと全員でやめてしまいましょう。
年間2兆円の税収が一瞬で吹っ飛べば国も泡を吹いて動き出し、嫌煙家も焦るはずです。しかし、とき既に遅く、この世からタバコ税を納める喫煙者が1人もいない…想像しただけでワクワクしませんか。
赤信号 みんなで渡れば 怖くない
喫煙者 みんなでやめれば がんばれる― ずずず
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