電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

続・退職届

退職届が受理され、退職が正式に決まりました。

有給休暇が33日残っているのですが、義務を果たさずに権利ばかりを主張するつもりはありません。それでもキリがよいということで6月29日(金)を最終出社日としました。

つまり7月は丸々1か月、休みになります。引き継ぎなどについて話しつつ、それでも有給休暇の消化を前提に考えてくれるのは外資系の良いところではないかと思います。

「これから新しいことを推進していこうというのに辞めるだなんて水を差すようなことをするヤツはとっとと消えろ」というのが本音かもしれませんが。

当たり前のことですが、入社したときは辞めることなど考えず、このままずっとここで働き続けると思っていましたし、書籍出版事業が廃止されなければ辞めるつもりはありませんでした。

また“出版社”に書籍編集者として入社したときに書籍出版事業をやめるなどとはこれっぽっちも考えませんでした。存在意義を放棄するようなものですから。

何度か書いているように、書籍出版事業をやめたことは正しい決断だったと思います。長年、紙媒体に携わってきましたが、紙媒体に未来はありません。

しかし、それでも私は紙媒体の価値や可能性を全否定できません。電子媒体に無いもの、電子媒体全盛にあって紙媒体だからこそのものを日々、考えています。

いま、紙媒体単体、電子媒体単体では不可能で、双方を上手に組み合わせることで価値を何倍にも膨れ上がらせるものを検討しています。そして、転職先でそれに着手することになっています。

私の頭の中にあるものを自力で試作し、それを面接で見せたところ「面白いからぜひ、うちでやろう」と言ってもらいました。難関を突破できた理由です。

本当はいまの会社でやろうと思って用意していたものですが、誰も私に関心を持たず、話すきっかけさえありませんでした。私はもう、その程度の存在だったわけです。

捨てる神あれば拾う神あり ― ふと気付くとこの言葉が思い浮かびます。私はまだまだ捨てられっぱなしでいるわけにはいかないのです。這い上がります。