電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

バンドのリハにも時代の流れ

「お疲れさまでした!夜も遅いのでお気をつけてお帰りください!」バンドの8か月ぶりのリハ終了後、帰るときにスタジオのスタッフに声をかけられました。リハーサルスタジオのスタッフもずいぶんと教育が行き届き、常識的になったものだ…としみじみ思いました。

私がバンドを始めた中学生のころ、リハーサルスタジオといえば個人経営のものしかなく、数も多くなかったため、殿様商売と言っても過言ではないほどでした。スタッフもメジャーデビューを目指して嫌々バイトしているロン毛の金髪ばかりで「お前らと違ってオレは本気でプロを目指してるの」といった具合に見下してきました。

しかし、いまは会社組織となり、主要駅周辺に何店舗も展開するチェーンのリハーサルスタジオが多くあります。例えば、私がよく利用している「クラウドナイン」というスタジオは神奈川県を中心に6店舗あります。学生時代に数店舗だった「ノア」にいたっては都内を中心にいつの間にか22店舗にまで達しています。こうなると殿様商売では生き残れません。機材などが最新であることは当たり前、スタッフは親切丁寧な接客ができなければなりません。

さらに、私が学生のころは当たり前のようにスタジオ内に灰皿がありましたが、いまスタジオ内でタバコを吸おうものなら出入り禁止になります。スタジオ内もロビーも明るく清潔であることは当たり前、若い女性が1人で訪れたとしても快適でなければ選ばれません。

「時代の流れ」といえばそれまでですが、昨夜利用したクラウドナインの店内にハロウィンの装飾が施されていたのを見て「仕方ないか…」とセンチメンタルになってみたわけです。