電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

記者は校閲部が嫌い

新聞記者時代、校閲部が本当に嫌いでした。スクープを取ってきたのに、校閲部がうだうだ言い続けるせいで他紙と並んでしまった、抜かれてしまったということが何度もありました。現場で駆け回る記者であれば、誰でも同じ経験をしているだろうと思います。混同されがちな校正と校閲の違いについては以前、書いたとおりです。

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ただ、校閲部の指摘というのは常に正しく、ぐうの音も出ません。だからこそムカつき、文句を言いたくなる、いわゆる逆ギレです。本社の経済部に異動になってからは同じビル内になり、翌日の朝刊を校了する直前の午前1時過ぎまで、毎日のように校閲部の部長に噛みついていました。

いまになって思えば、校閲部のおかげで恥ずかしい記事を世に出さずに済み、感謝こそあれ恨みなど1ミクロンもありませんが、当時は「台風の中で取材に行って取ってきたネタに文句をつけやがって、お前らはずっと室内にいるだけじゃねーか」と、喫煙所でみんなで文句を言ったものでした。

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Twitterで毎日新聞の校閲部のアカウントを拝見し、「あー、この感じ」と懐かしくなりました。たまにクイズを出したりしていて面白いです。ただ、これも[「~たり」と2つ以上の並列を表すのに1つしかない]とか指摘されそうです。

日本語って難しい…。