電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

生身の人間と直接話すというメリット

在宅勤務が始まってもうすぐ3か月です。この間、4月中旬に1度だけオフィスに行きましたが、それ以外に都内に行っていませんし、Webカメラを買いに横浜駅前に1度行っただけで電車にも乗っていません。

仕事はオフィスにいるときよりもこなしています。8時30分にはパソコンを立ち上げてメールチェックしていますし、21時ごろまでやっています。毎日のようにオンラインミーティングがありますし、予定になくても頻繁に呼び出されます。

満員電車で通勤という肉体疲労はなく、公共の場で常に周囲に人がいるというストレスもありませんが、だからと言って楽をしているわけではなく、昼食も摂らず、夜もいつまでも仕事をしてしまうという辛さがあります。

私は決して自宅でダラダラしているわけではありませんし、少なくともオフィスにいるときと同等の仕事をしているという自負があります。ただ、それでも世の中から取り残されているような気持ちになります。

私の彼女は長年勤めた会社を辞め、えいやっ!と思い切って4月から転職しました。転職活動中の苦労を知っていたので、転職先での勤務が始まり、新生活のことを聞くのは我がことのように嬉しく思っています。

ただ、彼女は毎日、通勤していて、私はずっと自宅にいると、何だか自分の存在はまったく世のためになっておらず、引け目のようなものすら感じてしまう瞬間があります。自分がいることは無意味なのではないか、と。

これはきっと生身の人間と面と向かって話していないからではないかと思っています。パソコンのモニターを見ながら話してはいますが、面と向かって直接話すのとではどうも異なります。だから1日中、誰とも話していないと感じ、自分の存在が無意味に思えてしまうのではないかと思います。

私はずっと1人暮らしでしたが、去年から従姉妹の子どもが居候しているため、まだ生身の人間と直接話す時間がありますが、もし1人暮らしのままだったら、と思うと少し怖くなってきます。いまごろ廃人寸前だったかもしれません。

在宅勤務のメリットばかりが取り上げられていますが、それと同じくらいのデメリットがありますし、特に生身の人間と直接話す時間が減るということのデメリットはもう少し注目されても良いのではないかと思うわけです。

このモヤモヤを少しでも吹き飛ばしたいがために今夜も走っています。

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