電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

嫌々ながら仕方なくやっている仕事だったとしても

その仕事に就きたいと思い、実際にその仕事に就き、やりがいを感じながら働くことができている人はどれくらい、いるのでしょうか。日本国内だけでなく、全世界的に見ても、数えられるくらいではないかと思います。

一部上場の某物流会社で働いている学生時代の同級生がいます。彼は小学生のときの社会科見学でその会社の倉庫に行き、物流の役割や倉庫のハイテクシステムに感動し、ずっとその会社で働きたいと願い、実際に就職しました。

その会社としては幹部候補生の1人として採用したものの、彼は倉庫での勤務を希望するという変なやつ。しかし、頭のキレるやつなので、倉庫の現場から次々に画期的な意見や企画を上げたことから、本社の中枢に戻されました。たまに会うと「俺は倉庫が良いんだ」と延々と愚痴ります。

文章を書くことや本が好きな私が、記者や編集者になったことは一見、理にかなっていると思われるかもしれませんが、私は元々、仏文学者になりたいと思っていました。大学で講義しつつ論文を書き…という人生を目指していました。

新聞記事など翌日にはすぐに忘れられ、書籍はそこまでではないもののすぐに忘れられるのがほとんどで、私は文章を消耗品として大量生産することを生業にしたくありませんでした。しかし、現実は大量生産大量消費の日々です。

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昨日、久しぶりに電車に乗って横浜駅まで行きました。3月27日から在宅勤務になり、4月16日に1回出社しただけで、1か月半ぶりに乗った気分です。久しぶりの横浜駅は、土曜日の昼間にもかかわらず軒並みシャッターが閉まり、夜の終電間際のようでした。

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実はWebカメラが急に壊れてしまい、ネット上で買おうと思ったものの入荷が来月だったり未定だったりで、しかし週明けのオンラインミーティングに必要なので、横浜駅前のヨドバシにいったわけです。ただ、こちらもすべて売り切れで買えず。

古いノートパソコンについている画質が超絶悪いものを使うしかないかと思いつつ、もう一度Amazonを見たところ、タイミングが良かったのか、そこそこのものが再入荷されていて、しかも11日(月)の午前中に届くというので即ポチッ、何とかいけそうです。

また、きょうは母の日です。同じ神奈川県内なのでいつも顔を出していますが、両親は70代なので今年は自粛し、カーネーションを送りました。届いたと先ほど連絡がありました。

Webカメラやカーネーションの生産者さん、倉庫などで発送手続きをしてくれる物流業者、それを届けてくれるドライバーさん、電車を動かしてくれている鉄道事業者や運転士さんなど、やりがいを感じながら楽しく取り組めている人がいるのかどうか、みんな嫌々ながら仕方なくやっているのではないか。

仮にそうだったとしても、少なくとも私はとても感謝しています。ありがたい限りです。