電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

若い世代がやりたがらない仕事をさせようとしているだけじゃね?

神奈川県が就職氷河期世代限定採用を実施するそうです。元フジテレビアナウンサーの知事ですから目立ちたがりで、やらないことはないと思っていましたが、意外と早かったと思います。こういうのは大抵、初めて大好き横浜市が真っ先にやるのですが。

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ただ、神奈川県が実施すると聞いて複雑な気持ちです。神奈川県庁には、プライドが高く人を見下す職員が多いからです。もちろん全員ではありませんし、出先事務所には良い人が多かったのですが、本庁舎の職員には良い印象があまりありません。

いま非正規の就職氷河期世代は意外とプライドが高い人が多くいます。誰もが名前を知っている大企業の採用試験しか受けず、中小企業の正社員になるくらいであれば非正規やニートのほうがマシという人です。「本気出せばいつでもイケる」と思っている感じ。

神奈川県の就職氷河期世代限定採用の競争率も大変なことになるでしょうけど、それをクリアする人は優秀なはずで、根っこにあるプライドは相当高いと思います。採用されたら根っこに残っていたプライドがむくむくと首をもたげ、鼻高々になるのではないかと。

そんなとき、就職氷河期世代の苦労を知らない生え抜き高プライドの県職員に見下されてプライドを傷つけられ、意外と早く辞める人が出てこないかと心配しています。就職氷河期世代の救済とか言いながら、若い世代がやりたがらない仕事をさせようとしているだけな感じですし。

不安定な非正規に安定した正規公務員のポジションを与えてやっただけでありがたいと思え、仕事内容まで贅沢言うな、とならないかと心配しています。落ち着いて考えると、神奈川県に限ったことでなく、他自治体でもそうなるでしょう。

兵庫県宝塚市に採用された人は、いまは人生一発大逆転のバラ色の気分だと思いますが、これからどういうことをやるのでしょうか。「大変な人の気持ちを理解できる」とか言われて、生活保護の受付とかやるのでしょうか。役所の福祉系の窓口業務は地獄らしいけど。

安定していて、給料が高くて、プライドを満たしてくれるぐらいにやりがいがある職務で、でもきつくなくて…なんていうあまーい仕事はどこかにないものか。