電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

依存症という病気に厳しい国

日本という国は、依存症という病気に対する意識が低いと思います。依存するものが薬物であれアルコールであれ、ニコチンであれ、ギャンブルであれ、スマホであれ、ゲームであれ、すべて自己責任という言葉で片付けられます。

自己責任論にも一理あると思います。それらへの依存を断つことができた人はたくさんいますし、そもそも依存しない人もたくさんいます。依存性物質・行為に依存するかしないかは自分自身の気持ちによるところが多大です。

しかし、それでも自ら律することができなくなってしまうのが依存性物質・行為の怖いところであり、依存症という病気なのです。私自身、アルコールへの依存とニコチンへの依存を克服した経験者なのでよく分かります。

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きょうは仕事で中央社会保険医療協議会という日本の医療政策を決める場を取材してきました。ギャンブル依存症の治療にかかる費用を保険適用にするかどうかがテーマになり、議論していました。そこである委員が冒頭のことを言いました。

折しも芸能人の薬物に関する事件が続いています。法で禁止されていることなので、罰を受けることは当然だと思いますが、必要以上に罰を与えず、治療すべき病気であるという認識がもう少し広まってもよいのではないかと思います。

依存症でいちばん辛いのは自分自身です。