Amazonの策略と八百万の神
Amazonの策略にまんまとハマっています。『トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン』のテレビCMがバンバン流れているので、ちょっと試しに…と第1話を見てしまったが最後、有吉弘行のごとく一気見してしまいました。これからシーズン2を一気見するつもりです。
米国が制作したドラマなので▽米国=世界の警察=善▽中東諸国=テロリスト=悪 ― という図式になり、疑問を感じる場面が多々ありますが、それを気にし始めるとドラマや映画を観られなくなるので今回はスルーします。ただ、宗教とは厄介なものだと痛感します。
前の会社で仲が良かったイギリス人の同僚は初めて来日したとき「八百万の神」という日本独特の宗教観に驚いたそうです。彼はクリスチャンで、彼にとっての神はイエス・キリストだけ。山や海、川、森、木など自然界だけでなく、古い物にまで、この世のありとあらゆる場所に神がいるという考えを理解できなかったわけです。
米国とテロリストの争いの元は、ものすごーく大ざっぱに言えば「どっちの神が偉いか」です。そもそも、神は単一なので比べられる存在ではなく、本物の神はこっちだ、いやこっちだ、の争いです。あちこちに神がいる、神の投げ売り状態の日本の神道など議論の対象にもなりません。
しかし、キリスト教もイスラム教も、仏教も、ユダヤ教も、ありとあらゆる宗教の神を認めるため、争いになることはありません。神といっても全知全能ではないので、他と比較して違いを見つけて排除するのではなく、共通点を見つけて、神同士も協力し合うというのが日本の神道です。
「こっちはこうなんだけど、そっちはそうなんだ。ふーん。まあ上手くやっていこうよ」となれば争いなどなくなるのではないかと思うのですが、事はそう簡単にいかないのでしょうか。そもそも、人間同士の争いを神は望んでいないと思うのですが、このへんも長くなりそうなのでスルーで。
休日なので頭を使わずドラマを楽しみます。