電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

学生時代の選択

学生時代。

私はバンドサークルでたくさんの人とバンドをやり、色んな場所で演奏しました。他大学とも交流し、同期や先輩、後輩などいまだに付き合いがある人たちと知り合いました。

ゼミで一番仲が良かった友人はサークルに入らず、一人旅が趣味でした。バイトでコツコツ稼ぎ、長期休暇になるとリュック1つであちこちを放浪していました。

私は、旅行は大学を卒業してからでも行けるけど、バンドやサークルのような複数人での行動は学生時代でなければできないと思っていました。

一方、友人は、旅行は学生時代でなければ難しく、体力も気力も行動力もある若いときでなければできないと言っていました。

これは、どちらも正解であり、どちらも間違っています。

就職すると旅行の時間などなかなか取れず、取れたとしても体力も気力もなく、家でゴロゴロしていたいだけになってしまいます。友人のような一人旅は難しいと感じました。

友人は、やっぱり学生時代にたくさんのつながりを作っておけばよかったと言っています。彼にとって学生時代からの付き合いが続いているのは私を含めて3人だけだそうです。

私も友人もほどほどであればサークルと旅行のどちらも楽しめたのかもしれませんが、私はバイト代を全部バンドに、友人はバイト代をすべて旅行に注ぎ込んでいました。

私はバンドに熱中したおかげでいまもバンドを楽しみ、セミプロとしてたまにレコーディングに呼ばれたりします。友人は学生時代の一人旅の経験を活かした仕事で活躍しています。

私も友人もあれこれ器用にこなすことが下手で、何か始めたらそれを極める勢いで取り組みます。二兎追うものは一兎をも得ず、ということをよく分かっているので、一点集中です。

仕事が忙しく、まだまだもがいている日々ですが、いまのがんばりがいずれのんびり旅行できる余裕につながればよいな、と思うわけです。