できない理由
これこれ、こういう理由があるからできない。
私は決して意志が強いわけではないので、仕事でもプライベートでも、何だかんだ理由をつけて逃げることがあります。そのため、部下や同僚にも寛容です。
自分のことを棚に上げて他人に多くの求めてはいけません。「それを言う前にまず手を動かせ」と言いたくなる口だけ野郎はどこにでもいますが、格好悪いことこの上ありません。
ただ、できない理由はできる理由の裏返しでもあり、もちろんすべてとは言いませんが、できない理由は自分でそう思い込んでいるだけで、試しにやってみたらできたことも多々あります。
私の部署にいる老害が、とにかくできない理由を並べることがとても上手です。「試しにこんな感じでやってみませんか?」と提案しても「こういう理由だからできない」と即答します。
辛抱強く会話を続けて、何とかできそうな糸口を見つけても、今度はだんまりを決め込みます。なまじ古株なので、その人しか分からないことがいくつかあり、黙られると先に進められません。
彼は50代後半です。私は原則として年長者を無条件で敬います。たとえ1年でも半年でも、先に生まれた人は自分よりそれだけ多くの経験を積んでいるわけですから。
しかし、そろそろ限界が近付きつつあります。仮にもマネジャーです。それなりの給料をもらっているはずなので、せめて自身の人件費分の仕事はするべきです。
何でだろう、自分の仕事に自信がないのか、いやでもそれでここまで生き残ることはできないはずだから、決してできないわけではないんだろうけど。
50代後半ともなると変えるのはやはり難しいかもしれませんが、もう少し変わってもらわないと巻き添えで部署丸ごとクビという可能性もなきにしもあらず。対策を練らねば。
人間的に悪い人ではないのですが。