電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

世代論

世代論ほど不毛なものはないと思っています。

世代論は大抵、自分の直前の世代を批判するだけです。例えば、私は就職氷河期世代ですが、バブル世代を無能だと思っています。しかし、バブル世代は団塊の世代を毛嫌いしています。

そもそも「○○世代」という分け方がとても曖昧です。私の年代は就職氷河期世代と呼ばれる一方、団塊ジュニア世代と呼ばれることもあります。つまるところ、世代など関係なくその人次第、という結論に落ち着きます。

ゆとり世代

ゆとり世代と呼ばれる人々がいます。1987~89年生まれあたりで、いま30歳前後です。一般的に良いイメージを持たれておらず「ゆとり世代」という呼び方そのものがディスりワードです。

私はこれまで、会社でゆとり世代と接したことがありませんでした。前々職は新卒を採用していましたが、ゆとり世代が入ってくる前に辞めました。前職は新卒を採用しておらず、年上~同年代ばかりでした。

ゆとり世代は一般的に使えないとされています。

  • ストレス耐性が低い
  • 叱られ慣れていない
  • 根拠のない自信に満ち溢れている
  • 離職率が高い
  • 指示待ちが多い
  • コミュニケーション能力が低い

…など、オフィスにいたら困ったちゃん扱いされるような特徴がずらりと並びます。前述のように、その人次第であり、こんなステレオタイプに当てはめることはいけませんが、納得できることも多いものです。

ザ・ゆとり世代

ディスったり、不快な音をたてたりする、2月に入社した営業スタッフがゆとり世代ということに急に気付きました。今年31歳になるそうなので、ゆとり世代のど真ん中に当たります。

上記の特徴がすべて当てはまります。むしろ、ここまで世間一般に言われるゆとり世代を体現していることに感心するほどです。ただ、隣の部署のゆとり世代はみんな優秀なので、やはりその人次第なわけですが。

彼は直属の上司が出張などで不在の場合、出社が昼過ぎだったり、アポなどないはずなのに外出して戻ってこなかったりします。本当に外出する場合、事前に連絡するので分かりやすいです。

見られている

あまりにも分かりやすく、部署全員が気付いているのですが、本人はまったく気付かれていないと思っているところが愉快です。悪いところは目につきやすいですし、みんなきちんと見ています。

それと同じぐらい、良いところも見られているものです。当初、彼がきちんとやっていたところも見られていて、ボスも評価していたのですが、いまやそれをすべて帳消しにして余りあるほどの悪いところだけになりました。

彼の直属の上司がきょう出張で不在です。「あすは出張で終日不在です」というメールがきた瞬間、彼はあすの朝いないだろうとみんなで話していたのですが、予想通りすぎて失笑でした。

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉が染み入る就職氷河期世代のきょうこの頃です。