電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

世界統合失調症デー

5月24日は世界統合失調症デーです。

いきなり何を言い出すのかと思われたかもしれませんが、会社できょう、統合失調症の幻覚を疑似体験できるバーチャルハルシネーションを体験しました。

www.mental-navi.net

統合失調症の急性期に見られる幻聴や幻覚を約4分間、リアルに疑似体験できるように作られたものですが、私は約2分間でギブアップしました。あまりにもキツかったからです。

私は新聞記者時代、抗うつ剤のお世話になったことがあります。約8か月間と1年にも満たない期間で済んだのは「このままではヤバい」と自覚してすぐ動いたからだと思います。

偏見は減ったものの

いまでこそ担当科は心療内科と呼ばれ、街中のあちこちに診療所やクリニックができ、メンタル不調は誰でもなり得るという認識が広まりました。偏見は格段に少なくなったと思います。

しかし、当時の担当科は精神科と呼ばれて「うつ病=窓には鉄格子の隔離病棟=ベッドに縛り付け=ヤバい奴」というのが世間一般の認識で、誰にも話せませんでした。

ただ、学生時代に心理学をかじったことやゼミの同期が精神疾患で自殺したことなどがあり、誰でもなり得るという知識を持っていて、抵抗感が低かったことが幸いし、すぐに駆け込めました。

心の風邪

統合失調症は2002年ごろまで精神分裂病と呼ばれていました。字面からして相当ですし、精神疾患の中でも深刻なものとして位置付けられています。語弊があるかもしれませんが、うつ病などかわいいものです。

いまはよく効く薬が開発されていますし、統合失調症も治療可能な病気です。世の偏見がなくなり、季節の変わり目に引く風邪と同じようなものとして気軽に通院できるようになればよいと思います。

…と、メンタル不調について考え始めるということは、自分自身がそうなりつつあるということでもあります。パトラッシュ、僕は最近、とても疲れているんだよ。