電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

見れば見るほど

帰りの電車で英語が母国語であろう外人が隣に座り、日本語のテキストを読んでいました。来日してから日が浅いのでしょう。つい例文が目に入りました。

見れ見るほど美しい。
彼女ほど美しい人はいない。

「~すれするほど」という表現を覚える章のようですが、ふと考えてみると、日本語を母国語としていない人にとってものすごく難しい表現なのではないかと思いました。

先日も少し触れましたが、漢字や平仮名は目に見える象形を基にしているものが多く、アルファベットと少し異なります。目から入ってくる情報が強烈なわけです。

英語を母国語とする人々は日本語を見てどう感じるのでしょうか。それを言ったら、私はハングルやヒンディー語を見てもちんぷんかんぷんで、それと同じ感じなのでしょう。

外国語はとても難しいものです。中学校から30年弱、英語を勉強しているはずですが、一向に上手になりません。ただ、数ある言語の中でも日本語の難しさはトップクラスでないかと思っています。

例えば、上記の囲みには主語がありませんが、意味は通じるはずです。「見れば見るほど美しい」と思っているのは「私」です。しかし、これを英語にした場合、「I」を抜くことは絶対にありません。

The more I look at her, the more beautiful she looks.
There is no one as beautiful as her.

上記の囲みを英訳するとこんな感じでしょうか。収まりがつかなくなりそうなのでこの辺で止めておきます。そもそも「収まりがつかない」は英語で何て言うのでしょうか。