不惑
久しぶりに実家に顔を出しています。富山から伯父さん、つまり若者の祖父が来ているからです。きょうはこのまま実家に泊まり、明日は若者が大学を案内します。
伯父さんは観光名所としても有名な黒部ダムで長年働いていて、タバコも酒もとにかく豪快、黒部を紹介したこの本では「山男」として紹介されています。
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75歳なのに今夜も常に左手にタバコ、右手にグラスを持ち、吸っては飲み、飲んでは吸い、私も酒に強いとよく言われますが、それでもまったく歯が立ちません。
「お前は結婚せんがか」― 酒が回り、舌が滑らかになったのか、訛りながら聞かれました。親父まで酔ったのか「義兄さんからも言ってやってくださいよ」など加勢してきました。
…ったく、最近の年寄りってやつは。
笑ってスルーしていたら「あの子も結婚決まっちゃって、逃がした魚はデカいぞ」と気になる発言が。“あの子”とは一時期、登場していた富山の巨乳さんです。
もうまったく連絡していないので忘れかけていました。そうですか、そうですか、結婚が決まったことは何よりです。一度で良いからあの巨乳を鷲づかみにしてみたかったのですが(最低)。
若者の選択に立ち会ったり、富山の巨乳さんの結婚の話を聞いたりすると、何だか自分だけ同じ場所からずっと進んでおらず、このまま取り残されてしまう気になります。
私は前に進んでいるのか。進んでいると思っているのは自分だけで、実はずっと同じ場所でもがいているだけなのではないか。怖くなるときがたまにあります。
不惑と呼ばれる年齢になっても、まだまだ悩む毎日です。