電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

誰かにひどい目にあわされている自分

出版社で退職合意書へのサインを迫られ、新聞社で上層部への抵抗勢力筆頭に祭り上げられ、人生を捧げるつもりだった研究者への道は絶たれ。

「がんばっているのに何で自分ばかり」と思ったことは何度もありますし、親友にくだを巻いたこともあります。しかし、いつまでもぐだぐだ言い続けることはありません。

だって時間の無駄なんだもん。

いきなり退職合意書を突きつけられ、周囲が次々と辞めさせられていく姿を見た前職では、いつにも増して恨みました。それによって、ひどい目にあわされている自分というアイデンティティを守りました。

しかし、かわいそうな自分など必要ありません。ましてやその原因をすべて他のせいにし、自分は少しも悪くないと思い込む思考停止から生まれるものなど何もありません。

書籍出版事業は赤字ではありませんでしたが、会社はもっと大きな利益を求めていました。「黒字なのに何で」と何度も思いましたが、会社が求めることに応えられなかったのですから仕方ありません。

転職してもうすぐ3か月になるところで、プレッシャーが本格的になってきました。40代の管理職として採用されたのですから当たり前ですし、遅いぐらいですが、気が休まりません。

自分の人件費以上を稼いで当たり前、2人分、3人分の売り上げを立てることを求められています。そろそろお客さま期間は終わりつつあるようです…が、会社としての試用期間は半年という。