電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

信用

信用を失うことは簡単であっという間ですが、それを取り戻すことはとても難しく時間がかかりますし、時間をかけても取り戻せないこともあります。

今朝の浮気の話にも当てはまることですが、今回は職場での話です。書籍出版事業の廃止に伴って一昨年、クビ宣告を受けて以来、私は社内の誰をも信用できなくなってしまいました。

上司の上司との面談がありました。経営層ですので忙しく、挨拶や雑談はよく交わしますが、1対1で話す機会は年4回ぐらいです。昨年末に話して以来のことです。

「もう必要とされていないと感じている」「別に私がいなくとも誰でもよいのではないか」「正社員である私より派遣スタッフを雇ったほうが経費削減になるのではないか」

1年間はガマンしましたが、それもさすがに限界に近づきつつあります。私がこれまで積み上げてきたキャリアと磨きをかけてきたスキルが何の意味をなさない業務ですから。

「いなくなったらものすごく困ると誰もが思っている」と言われました。以前であれば素直に受け止め、業務に励んでいたことでしょう。しかし、いまは違います。

「困っている姿を見せて頼めば何でもやってくれる都合の良い存在だと思っているのではないか」― このような卑屈な考えが頭の片隅に常にありました。

明日は前の会社でとてもお世話になった方と飲むことになっています。私を一人前の新聞記者に育て上げてくれて、私の退職時の騒動で真っ先に辞表を出してくれた方です。

この方以外にも前の会社で一緒に仕事をしたメンバーとはいまでも交流があります。ただ、仮にいまの会社を辞めたとして、その後も交流できるスタッフがいるかと思うと、誰も思い浮かびません。

もちろん、仲が良いスタッフは何人もいますが、ここを離れてからも関係が続くとは思えません。そして、そう思ってしまうことがとても悲しく、何でこうなったのかと悩みます。

集団の中にあって、周囲にいる誰をも信用できないことほど寂しいことはありません。欠落した感情が修復されるにはまだ時間がかかりそうです。