電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

毎日の繰り返し

1週間ぶりにふみちゃんを見ました。

ボーダーのシャツにGジャンをはおり、ベージュのワイドパンツのようなものに黒のスニーカー…ふみちゃんのお仕事はいったい何なのだろう。

女性といえども服装にうるさいところはあるわけで、あまり服装にうるさくないところとなると、クリエイティブ系になるのでしょうか。

今朝、私が乗っていた電車で急病人が出たため、その対応で4~5分、京急が遅れていました。乗り換える地下鉄が1本、後のものになるだろうと予想してコーヒースペースに行きました。

予想どおり、いつもより少し遅い時間にふみちゃんがいました。私のオフィス前で3分ほど、信号が変わるのを待っている間、私の目は釘付けです。

ふみちゃんを見つめているとき、出社してきた同僚がコーヒーを淹れにきて、私に話しかけたらしいのですが、まったく気づきませんでした。

「背中から哀愁が漂っていたけど、いつも何を見ているんだ?」と聞かれましたが、本当のことなど言えるわけもありません。朝イチの作業が終わって気が抜けているだけ、と濁しておきました。

ふみちゃん本人にはもちろん、ほかの誰にも私が毎朝、遠くからふみちゃんを見つめていることなど知られてはいけません。私にはもうこれしかないのですから。

ふみちゃんが結婚して退職したり、転職したりして、私の前から消えてしまうその日まで、近所の小さな神社でふみちゃんが元気で幸せであることをお願いし、毎朝、ふみちゃんの元気な姿を見て感謝して…という毎日を繰り返すのみです。