電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

校了

校了とは校正が完了したということです。

「何度も確認したから修正すべきところはもうないよ!印刷機動かしてじゃんじゃん刷っちゃって!」と印刷会社にゴーサインを出すことです。

そして、先ほど書籍を1点、校了しました。

印刷会社にデータを渡した後、面付け→白ヤキ校正→製版→印刷→製本、という工程をたどっていくわけで、いまは色校正・白ヤキ校正を終わらせたところです。

面付けとは、正しくページが並ぶように配置する作業のことをいいます。書籍の印刷は、オフィスや家庭のプリンターのように、ページを1ページずつ印刷していくわけではありません。

印刷・断裁・製本の工程を考慮し、16ページ(または8ページ)でまとめたものを印刷機で印刷します。こうして印刷された原紙を決められた折り方で折っていくとノンブルがきちんと通ります。

そうして実物に近い形で出るのが白ヤキです。ここではノンブルが正しく通っているか、変なところで断裁されていないかなど、製本した際に不具合がないかを確認します。

白ヤキについてはこちらもどうぞ。

wakabkx.hatenadiary.jp版を作っていないのでこの段階でもまだ修正できます。大抵、印刷所に入稿した翌日に白ヤキが上がってきて、さらにその翌日にチェックしたものを印刷所に戻します。

一昨日に入稿したタイトルの白ヤキを先ほど戻して校了しました。編集者がやることはもう何もありません。見本の納品を待つだけです。

先日も書いたように書籍編集部の敗戦処理は残り1タイトルです。書籍編集者としての私は間もなく消え去ります。