若頭
「ずずず、本当に少し怖いよ」― 出社したところで、例の陽気なイギリス人の同僚に開口一番、言われました。ほかにも「インテリヤクザだ」「スーツを着ると何とも言えない凄みが」など、ひどい言われようです。
今日はスーツを着ているのです。しかも、かなり細身のシルエットで、チェックが入った黒のネクタイを締めています。メガネをシルバーのメタルフレームに変えてから初めてスーツとネクタイなのです。
「ずずずみたいなのを“若頭”って言うんだろ?」― 待て、イギリス人、なぜそんなことを知っている?「だって『土竜の唄』*1で見たんだよ」。『土竜の唄』まで読んでいるとは、あなた日本に馴染みすぎだよ。
ただ、1人だけに「『ハゲタカ』*2に出てきそうですね」と言われました。大森南朋がカッコイイので、これはちょっぴり嬉しい。
今日はこれから外出です。都内のどこかで、写真のようなメガネをかけたダークスーツの男がいても、それはヤクザではありませんので、怖がらないようお願いします。
*1:派出所勤務の警察官がヤクザに扮して潜入捜査するコミック