続・面接結果
「編集スキルには申し分ないと感じましたが、他責性の強さが垣間見られましたので、次の面接ではそこに注意してください」— 昨日の二次面接を担当したマネジャーからの申し送りです。
他責性とは読んで字のごとく、失敗などの原因を他人のせいにして責めることです。「自分はきちんとやっていたのにあいつのせいで台無しになった」というものです。
仕事の場面に限らず、プライベートでもよくあることです。他責思考はしないよう、特に気をつけているつもりですが、気持ちに余裕がないときなどはつい他責思考に陥ってしまいがちです。
なぜ転職しようと思っているのかについて聞いたとき、マネジャーは他責性を感じたそうです。転職理由は必ず聞かれることなので対策も十分だったはずですが、何か失言があったのでしょうか。
前向きな転職理由は基本中の基本です。正しく評価されない、給料が安い、残業が多い、休めないといったことを転職理由として挙げないことは常識のようになりつつあります。
ただ、いまの会社を辞めて転職したいと思うのは多かれ少なかれ不満があるからです。何の不満もない人は辞めようと思わないはずですし、無理やり前向きな理由を作り上げるより、少しぐらい本音を出してもよいのではないかと個人的に思っています。
多少の他責性は仕方ないと思っています。人間ですから。しかし、チームに支障が出るほどだと見過ごすことはできません。二次面接を通し、次は最終面接です。百戦錬磨のダイレクターの意見を聞きたいところです。
それにしてもマネジャーはだてに長く管理職をやっているわけではありません。これまで採用面接を何度もこなし、何人もの応募者を見てきたはずです。一方、私は初めて採用する側になったわけではありませんが、経験値は圧倒的に不足しています。
要は面接する側も自分の未熟さから不安になっているわけです。面接を受けるとなると誰もが緊張すると思いますが、面接する側も緊張してビクビクしていると思ってください。そう思えば多少、気楽になるはずです。
効率的に仕事する
良い仕事をするには良い趣味が必要です。
いわゆるオンとオフの切り替えです。自分で言うのもなんですが、私は趣味をかなり楽しんでいると思います。「本業はベーシストで、趣味で会社に来てるだろ」と言われることもチラホラ。
外資系は日系と比べてオンとオフをきっちり分けると思います。前職では定時の18時になった瞬間、ダイレクターやマネジャーが真っ先に帰っていました。
いまでこそ自分の仕事が終わればとっとと帰ることに慣れましたが、新聞記者時代は上司が残っていると帰りづらい雰囲気をどうしても感じてしまいました。
もちろん激務で仕事が終わらないということもありました。原稿を書いても書いても終わらない、そもそもネタを見つけられないという悩みに苦しんだ10年間でした。
しかし、そんな中でもさっさと仕事を終えて趣味を楽しんでいる先輩がいました。そんなにあくせく働いている雰囲気ではないのに、それでいてスクープを連発していましたし。
そういう人、皆さんの周りにもいるのではないかと思います。例えば営業で、たまにせいぜい1時間ぐらい残業するだけなのに成績は抜群だったりする人です。
私がいま定時で上がれるようになったのは単純に業務量が減ったからであって、効率性が上がったからではありません。
そのため、新聞記者時代の先輩のようにさっさと仕事を片付けられる人の秘密がいまだに分かりません。効率的に仕事するとはいったいどのようなことなのか。
2本並んだ歯ブラシならぬ2本のジャズベとテレキャス。仕事が終わってからのリハ、そして翌日も仕事となるとさすがに少し辛いのですが、楽しいから続けられるわけです。
私にとって働くための源はバンドとライブ、ライブ後のよく冷えたビールです。