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電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

間もなく半年

電恋

ふみちゃんに会える ― 月曜日はいつも楽しみでした。

それがいまは、何とか会わないように気をつけつつ、遠くから眺めるだけの毎日の始まりになりました。今朝も3階のオフィスから数分間、眺めていました。

ふみちゃんが裏通りから表通りに姿を現した際、オフィス前の横断歩道の信号が赤に変わった直後であれば、信号待ちするふみちゃんを数分間、眺めていられます。

つらくなるだけだと分かっていても、その時間になるとついコーヒースペースに移動してしまいます。そして案の定、つらくなってとぼとぼとデスクに戻るのです。

ふみちゃんにやらかしたのが昨年の9月ですから、間もなく半年が経ちます。私がいなくなったところでふみちゃんは何とも思っていないでしょうし、むしろ目障りなブサイクが消えたと喜んでいるでしょう。

普通に知り合っていたところで仲良くなれるとは思いません。ただ、毎朝の通勤電車で一緒になるというだけではブサイクにはまったく可能性がありません。

そんなことも分からないぐらい自分はバカだったのか…と凹みますが、気づいたら頭の中はいつもふみちゃんでいっぱいになっていました。自分ではもうどうしようもないのです。

数は減ったものの、相変わらず「気持ち悪い」「ストーカーとして通報しました」というメールが届きます。そのとおりなので返す言葉もありません。

強い酒を一気飲みして意識を失ってしまえば何も考えないで済むのですが、さすがに仕事中ですからコーンスープを飲んでいます。いつ酒に手を出してしまうか不安ですが。