電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

四十にして惑いまくり

人はなぜ転職し、退職するのか…転職2回、現在3社目の私が言うことではありませんが。

日系企業は会計年度を4月~翌年3月とするところが多いですが、外資系は1月~12月とするところが多く、私の会社は年度末ということになります。ファイナンスから外注先への支払いや経費清算は年をまたぐなと厳しいお達しが毎日のように届きます。

また、切り替わるのは年度だけでなく、社員の気持ちも同様のようで「きょうで最後なんで…」とお菓子を配る人が連日、現れます。いまも隣の部署の超優秀なマネジャーがきょうで最後と聞いてびっくり仰天しました。私のデスクは色んなお菓子が積み上がっています。

隣の部署はコンサルタント部隊で、コンサルは回遊魚のように2~3年ごとに転職を繰り返して経験を積んでいく生き物だそうです。ただでさえそういう生き物であることに加え、入れ替わりが激しい外資系ということもあり、同じフロアにいても1度も話さないまま辞めていく人が少なくなりません。

私が1社目を辞めたのは経営陣への抵抗勢力の1人に担ぎ上げられてしまって辞めざるを得ない状況に追い込まれたから、2社目を辞めたのは書籍出版事業の廃止で一度リストラされかけたせいでもう信用できなくなってしまったからです。

内定をもらったとき、入社したときは嬉しかったですし、まさか辞めることになるなど思いもしませんでした。良い会社に入れたと思いましたし、定年まで勤めたいと思っていました。そして、去年の8月に入って1年ちょっとが過ぎたいまの会社に対しても同じように思っています。

ただ、この会社もいつか辞めることになるのだろうと思っています。定年まであと約20年ありますが、少なくともそこまでいないはずです。もう他に行き先が見つかるとも思えないので辞めたくないのですが、3年経ったあたりでもやもやし始める自分が目に浮かびます。

働くって何だろう…なんていう社会人2~3年目が思いそうな青臭いことを考えています。「四十にして惑わず」なんて嘘っぱちです。