電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

死神

もし今日が自分の最後の日だったら。

常に死を意識している人など滅多にいませんが、誰にも死は訪れます。しかも、それがいつになるかは分かりません。今日かもしれませんし、明日かもしれません。1年後、2年後、数十年後かもしれません。

アップルのスティーブ・ジョブスは毎朝、鏡に向かって「もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?」と自問するようにしていたそうです。

そして、もしその答えが「ノー」だという日が何日も何日も続くようであれば、何かを変える必要があると思うわけだ、と。ジョブスの強さを象徴するエピソードとしてよく知られた逸話です。

もし今日が私の最後の日だったとして、今日しようと思っていたことは、ふみちゃんが幸せであるようお願いすることでした。朝、鏡に向かって問いかけていたとしたら、答えは「イエス」です。

明日の朝に問いかけても、明後日の朝に問いかけても、答えは常に「イエス」です。私の答えは変わりませんし、変えるつもりもありません。

本音を言えば、私がふみちゃんのすぐそばにいたいのですが、それはブサイクには過ぎた望みですし、ブサイクが傍らにいては迷惑です。ブサイクで申し訳ない。

「お前の身体と魂を差し出せば、ふみちゃんに永遠の幸せを与えてやろう」― もし、死神が私の前に現れてこのような取引を持ちかけてきたら、私は喜んですべてを差し出しましょう。

私のオフィス前を通っていくふみちゃんの後ろ姿を見つめながら、このようなことを考えていました。私がふみちゃんのためにできることといえば、もうこれぐらいしかありません。

ただし、こんなチャラい死神はイヤだ。

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