電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

キラキラ

今朝の都内はとても良い天気で暖かく、今度こそようやく春がくると感じられました(いまはすっかり曇ってしまい、肌寒くなってしまいましたが)。

ふみちゃんも昨日までの厚手のロングコートではなく、マフラーをしているものの少し丈が短いコートを着て、パンツも春らしく明るい色のものでした。

日の光も相まって、いつも以上にキラキラしていて、文字どおり目を奪われました。楽しい話をしているのか、目がなくなる笑顔も全開で、目を離せませんでした。

光が強ければ強いほど陰は濃くなります。ふみちゃんの後ろ姿を見つめながら、いつも以上に距離を感じました。私がここにいることなど、ふみちゃんは気づくべくもありません。

私がふみちゃんの視界に入ることはありませんし、想いが届くこともありません。こうして遠くから眺め続けるだけの日々を重ねていくだけです。

よりにもよって何であんなにキラキラした女性を好きになってしまったのか。想いが届くわけもなく、つらくなるだけだと分かっていたのに。

そういえばここ最近、ふみちゃんは美人系の同僚と2人だけで、いつも一緒だったかわいい系の同僚を見かけません。異動でもして電車の時間が変わったのか、それとも転職したのか。

ふみちゃんもいつか必ず私の前から完全に消えてしまうでしょう。それがいつになるのか、いつも怯えているのですが、私には何もできません。

身の丈に合わないものを望んでしまった哀れなブサイクは今日もこうして書き綴るのみです。