電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

二つの手のように

勉強はがんばれば必ず成果が出るけど、恋愛はどれだけがんばってもダメなときはダメ ― 恋愛には人の心が介在します。外見や性格など、どうしても合わないことはあります。相手のことをどれだけ想っても、相手が自分と同じように想ってくれるとは限りません。

こんなことは改めて言わなくてもよく分かっています。自分の努力だけではどうにもならないことは多々あり、“仕方ない”のです。しかし、それでも人は相手にも同じように想ってほしいと願ってしまいます。片想いは本当に辛いのです。

自分で言うのもなんですが、私はブサイクのくせに繊細です。書籍の編集という細かい作業を求められる仕事をしているのですから、当たり前といえば当たり前。編集者は往々にして神経が細く、メンタルが強いとはいえません。

仕事のこと、ふみちゃんのこと、その他もろもろのこと…自分で思っている以上に色々と溜まっているのかもしれません。不眠気味になりました。まったく眠れないというわけではないのですが、睡眠時間が短く、しかも浅いので、疲れがなかなか抜けません。不眠気味になるということは、精神的に参り始めたサインです。

昨夜もなかなか眠れずにいたところ、急にある曲が頭に思い浮かび、CDを引っ張り出しました。

www.youtube.comオリジナルラブの「二つの手のように」という曲です。1994年に発売された『風の歌を聴け』という名盤に入っています。イントロのエレピの音色、グルーブ感あふれるベースライン、タイトなリズムを刻むドラム、小気味良いパーカッション、独特な声で歌い上げるボーカルとそれを支える女性コーラス。古き良き日本のポップスを思い出させます。

ああ 二つの手のように いつでも
近づいては離れ
無邪気にたわむれて

ドライブしながらふみちゃんと一緒に聞いてみたいと思いました。もしくは、夏の終わりにどこかでぼーっと夕焼けを眺めながら、ふみちゃんと手をつないで聞きたいな、と。ただ、そういうことを考えると無性に悲しくなります。

何だろう、この妙にセンチメンタルな感じ。