電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

マンガ棚

私の家に遊びに来る友人たちはいくつかのことにとても驚きます。

文学全集や学術書、専門書などがぎっしり詰め込まれた巨大な本棚と、そこに収まりきらず床に積み上げられた膨大な量の書籍。

乱雑な書斎と打って変わり、男の1人暮らしであるにもかかわらずちりひとつ落ちていないキレイに掃除されたリビング。

常に研ぎ上げてある包丁セットと、10年以上愛用している鉄のフライパンを始めとした各種の調理器具が整頓されたキッチン。

そして、リビングに鎮座するマンガ棚。

わたくし、マンガが大好きなのです。以前にも書きましたが、編集という仕事を始めてから私は書籍を読むことができなくなりました。

誤脱字や表記の不統一といった基本的なところから、1ページの行数、1行の文字数、行間・文字間といったレイアウトまで、読み手ではなく作り手の視点でしか書籍を見られなくなりました。

この仕事をしている限り、書籍を純粋に楽しんで読むことはできないのかもしれません。いや、もう身体に染みついてしまっているので、一生、そうなのかもしれません。職業病です。

しかし、マンガは“読む”よりも“見る”要素のほうが強いので、小説ほど違和感なく手に取れます。友人は難解な専門書を制作している私とマンガが結び付かないようですが、マンガは本当に大好きです。

今日の横浜は朝からずっと雨でした。このようなときは小さな音で適当にボサノヴァを流しながら1日中、マンガです。

外に出るつもりはまったくないので、Tシャツと短パンという起きたままの格好でソファに寝転がり、お菓子を食べながらひたすらマンガです。

最近の私のイチオシはこれ『アシガール』。

cocohana.shueisha.co.jp恋愛にもオシャレにも関心がないぐうたら女子高生の唯ちゃんが、弟が作ったタイムマシンで戦国時代にタイムスリップし、なぜか足軽になって、イケメン若君に一目惚れするというお話。

いつも拝見しているブログで紹介されていて、ウェブ上の無料試し読みで1話を読み、さらに試しに1巻を買ってみて、即全巻大人買いしました。

すぐに次が読みたかったのでアマゾンなどではなく近所の書店で購入したのですが、レジがたまたま若い女性で恥ずかしい思いをしたことは秘密です。

先日も紹介した『からかい上手の高木さん』と並び、いまマンガ棚のツートップを形成しています。唯ちゃんと高木さん、どちらもかわゆくてたまりません(アホ)。

ちなみに、学生時代の先輩が他社でマンガの編集者をしているのですが、先輩はマンガを読めなくなったそうです。やはり職業病です。

明日は出社しよ。

サボり

「何かだるいし、雨降ってるし、会社行くの面倒くせーな…よし、休んだろ」

字面だけ見ると最低なサラリーマンです。「は?仕事舐めてんじゃない?」と思う人が多いと思いますし、私もそう思います。しかし、寝起きでこう思ってしまったのですから、仕方ありません。

新入社員や転職したばかりの新人の皆さまは「えっ、そんな簡単に仕事休んでいいんだ!」などと考えてはいけませんし、決して真似しないでください。普通はぶっ飛ばされます。

これをやっても怒られず、逆に「ずずずさんは毎日、朝早くから夜遅くまで、土日祝日も仕事してるからもっと休んだほうがいい」と思われる存在になるには実績が伴わなければなりません。

そもそも「休む」と連絡しておきながらメールを送ればすぐに反応が返ってくるという信頼を得ているので、私が休んでいるとは誰も思わず「今日は自宅で仕事しているのか」と思うだけです。

編集というネットにつながったパソコンさえあればどこでも仕事ができる職種であることも大きな要因の1つです。営業のように人に会う職種ではこのようなことはできません。

今日は会社をサボり、平日のこの時間に自宅のパソコンで書いています。ただいま午前8時13分、奇しくもふみちゃんに会うために自宅の最寄り駅から電車に乗っていた時間です。

どうせ出社していても今日もふみちゃんに会えなかったでしょう。それなら満員電車で体力を無駄に消費するより、自宅でのんびりとマイペースで仕事を片付けたほうが得策です。

何か…何だかなあ…(阿藤快風)。